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２４ 北山side←←← ページ24

だから成瀬の思ってる事、考えてる事、胸の内を沢山聞きたい。






｢･･･玉と付き合う可能性は何パーセントくらいなわけ？｣



｢･･･ほぼ、ないです。｣



｢じゃあ、俺は？｣
｢ないですって｣
｢なんでだよっ？｣




もはや突っ込みに等しい返しに俺も秒で突っ込むと
成瀬もくすくすと笑いだしたから俺もつられて笑う。




｢北山さんてこんな人だったんですね？会社だともっと堅物なイメージでした。｣



｢･･･チャラいのに？｣



｢仕事は真面目一徹じゃないですか。チャラいのは･･･今、めっちゃ出ちゃってますね。さすがです。｣



｢な〜にが、さすがです、だ。｣





はぁ、面白くねー。
他の奴らにもよく言われるけど
別に俺はチャラいつもり全くないし
何をどうしたらそんなキャラになってんのか全然わかんねーし。




山道を上って行くと山頂との中間辺りに休憩所がある。
そこへ車を止めてエンジンを切った。




もうすっかり日は落ちていて
外へ出なくてもフロントガラスからまっすぐに見渡せる東京の夜景。





｢･･･こういうのもチャラいのかな？｣




いきなりドライブに連れ出して
こんな所に連れてくる男なんてダセーかな。



でも、沈んでる成瀬にガチャガチャしてない
この静かな場所でここの景色を見せたかった。



まっすぐと前を向いて夜景を眺めてる成瀬。






｢･･･いえ。なんだかとっても落ち着きます。｣




それっきり
何も話しかける事もせず
成瀬もずっと黙ってるから
二人で眩い程の無数の光を見てた。




きっとさっきまで彼氏の事で頭がいっぱいだったはずだ。
今こうしてる事で、苦しかった想いが少しでも解けてくれたらいい。







どれくらい経っただろうか。





｢北山さん？ありがとうございました。｣




｢･･･もう、行くか？｣



｢はい。｣






俺はこの静かな空間に成瀬といてすげー癒された。




やっぱり今更だけど
この子にめちゃくちゃ惚れてるみたいだ。




そして俺に気を許してるように見える成瀬は
柔らかい雰囲気を纏ってて、一緒にいると心地良いしなんなら普通に抱きしめたくなる。





車を発車させて山道を降りてく。




･･･てか、




ヤバい。
成瀬が好きだ。
今すぐにでも俺のもんにしたい、



なんかしんないけど
自分の気持ちのバロメーターがマックスになった感じ。




路肩に車を止めてハンドルに項垂れた。

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