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３ 二階堂side ページ3

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こんな日が来るなんて思ってもなかった。




同じ課の同期の成瀬A。




好きだと気が付いた時からAには彼氏がいた。





｢完璧なのっ。顔もタイプど真ん中だし、優しいし気が利くし、私にはもったいない人なんだよ。｣






・・・こいつのノロケはいつもこうだ。





酔っ払っちゃ彼氏の自慢。
ことある記念日事に増えてくAが身に付けてるアクセサリー。



休みの翌日には惚けた顔。




どんだけ彼氏一色だよ！ってツッコミたくなるのを堪えながら、きっとAが言う通り、その彼はいい男なんだろなって思ってた。







それなのに、別れた？



最初、電話口で聞いた時には
聞き間違えたのかな？って耳を疑ったくらい。



いつもは元気なAの涙声にマジで狼狽えた。



ガチじゃん、って。







明日、話聞いてやっからって電話を切ってしばし放心･･･、




キタ。




ついにこの時が。




めちゃくちゃ好きなんだ。
Aの笑った顔や仕事一生懸命してる姿。




飲みに行ってクダ巻いてるだらしないとこだって俺にとってはキュンポイントだ。





そんなAをずっと独り占めしたいって思ってた。
見た事のない彼氏に一方的に嫉妬しまくって
Aが手に入らない現実に辟易して。





でも、もういいんだろ？この想いをぶつけても。




我慢しなくていいんだって思ったらめちゃくちゃ解放された気分になって目の前の視界が広がったような気にすらなる。




でも、･･･忘れてた。
もう一人、いんじゃんAを好きな奴。



同じ課のもう一人の同期の玉森、こと、玉。



あいつもこの事を知ったら目の色変えてくるはずだ。



でも、隠して俺だけコソコソAを口説くのはなんだか違う。



正々堂々と、勝負だ！！









・・・勝てる気しねーけど。



なんか、あるはずだ。
玉になくて俺にあるもの。



俺との方が話も弾むし
俺といる時の方が絶対沢山笑ってる！はず。




イケんじゃね？俺。




適当に女作ってなくてよかった。



入社して７年。




俺もフリー、Aもフリー。
これは奇跡だ、今しかない。




進め！タカシ！！






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