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１４ 二階堂side←← ページ14

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程なくしてすぐに戻って来たAは眉間にシワを寄せてる。





｢ミツ、なんて？｣



｢いや、土曜日、会う事になった。｣
｢｢はっ？！？！｣｣



｢｢なんで？！｣｣





どこまでも声をハモらす俺らに引き気味なA。



でもそんな事関係ねーっ！





｢何すんの？土曜日！｣



｢わかんないの。空いてるか？って聞かれて空いてるって答えたらじゃあ、会おうぜって･･･、｣




いや、彼氏かっ！
どんだけ軽いんだっ。





｢･･･A、断らなかったの？｣




そこで玉が冷静に聞いてる。




｢断るも何も、私が何か言う前にじゃ、そういう事で、って切れちゃったんだよ。｣




マジか。
チャラミツはそーゆーやり方な訳ね。
断る隙を与えない。メモメモ。





｢で？会うの？｣



｢どうしよう？ミツ、急になんなんだろ？嫌なんだけど。｣



｢嫌なら行かなきゃいーじゃん！！｣



｢うん･･･。どうやって断ろう？｣



｢･･･じゃあ、俺と会おっか。先約があったって言ったら？｣





何気なく玉がぶっ込んできた。
俺はしれっと涼しい顔してる玉の顔を咄嗟にもんの凄い顔で睨んだと思う。





｢･･･え？悪いよそんなの。玉森だって予定あるでしょ？それにもう空いてるって言っちゃったし。｣



｢そんなの忘れてたとかなんとか言えばいーじゃん。なんなら俺からミツに言ってもいいし。｣





うげ。
玉、ミツに宣戦布告するつもり？




いきなり男前出してくんじゃん。
これ、これよ、玉の怖いとこ。




｢ちょっ、それ、俺も付き合う！！｣



二人きりになんてさせるかっ！
すかさず割り込むと玉に冷静に無表情で見つめられた。






｢･･･土曜日は二階堂、予定あるって言ってたよね？｣






・・・・ヤラレタ。





くっそ。
個人プレイで行こうっつったのは俺だけど
先手取られると焦りしかない。





｢あ、もうそろそろ帰らないと。行こ？｣




俺にこれ以上なんも言わせるつもりないみたいに
玉は席を立ってさっさと会計に向かってる。



帰り道、玉とAは同じ路線なんだよな。



くっそぉ〜



いきなり差付けられた気がして嫌な予感するし。



改札を抜けて、じゃな、二階堂、ってまた無表情で手を上げられて。



やめろ。
試すように俺を見てんじゃねー、



おまえも俺と同じ思いすんだかんな？
見てろよ？？






・・・だいぶキツいぞ？これは。

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