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「･･･A？」
ベットから立ち上がろうとする私に
急に真面目なテンションで私の名前を呼ぶ。
「大丈夫か？」
心配そうに見上げられて
仕事の不安とか最近ずっと部屋で一人きりだとか
一気に思い出して心がギュっと苦しくなったけど。
「大丈夫。」
ちょっと充電出来たから。
こうしてみっくんが私を気にかけてくれてるってだけで頑張れる。
単純で簡単だ、私。
みっくんの仕事の愚痴なんて聞いた事ない。
かっこいいんだ、そんな所も。
だから私も。
みっくんの前では毅然としていたい。
散々泣いといて今更だけど。
出来てるかわかんないけど。
気持ち的にね？
私の表情で汲み取ったのかみっくんがほっとしたような顔をするから私もまた頑張ろって思える。
「お互い落ち着いたらさ？また焼き肉行こうぜ？」
「うん！」
「好きな物、たーんと頼め？」
「うん！！特上Aサーロインね！」
「おうっ。つかおまえ、若いなっ。」
「あったりまえじゃんっ。おじさんとは違うのっ。」
「だ〜れがおじさんだっ？」
お互いふって笑い合って。
さっきまでの重苦しかった気持ちがすっかり晴れてた。
よし。
頑張ろう。
頑張る。
じゃあ支度するね？と声を掛けてドアに手をかけると
A、こっち来て、とまた呼び止められる。
振り向くと起き上がって両腕を差し出して
ほらって私を待ってるみっくん。
もう時間ない事なんて忘れてまたその胸の中に収まりに行った。
「冷たっ。みっくん変な所に汗かきすぎっ、」
「ばかやろっ、おまえの涙じゃねーかよっ。」
バカな事言いながら、ギューって抱きついて抱きしめられてゆらゆらと二人で揺れる。
「よし。俺も頑張るわ。」
体を離して微笑むみっくんはもうすっかり仕事モードの顔付きになってた。
私の仕事が落ち着くのも
焼き肉をみっくんと食べに行くのも随分先になりそうだ。
でも、頑張ろう。
こんなに優しい彼氏が私の事を見てくれてるんだから。
で、血のにじむ様な稽古をしたみっくんの舞台を見に行くのが今の私の楽しみ。
みっくんはみっくんにしか出来ない事を。
私は誰にでも出来るんだろうけど
その中でも私にしか出来ない事を。
前向きに
前向きに。
気分を上げるべく
最近新調したスーツに袖を通す。
「行ってきまーす！」
「おぅ、」
Fin
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Haru(プロフ) - moraさん» 話しかけてるの？(笑)もう完璧彼氏だね( ´ ` )本当に隣にみっくんがいてくれたら言う事なしだけど(笑) (2020年1月31日 13時) (
レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» 佇まいとスーツもマイクも！確かにです。私もきゅんきゅんしてましたよぉ。残念ながら身篭れませんでしたが(笑)この作品は沢山みちこさんにヒント頂いて助かってます( ´ ` )今後もよろしくお願い致します♪ (2020年1月31日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - むーさん» むーさん♪おお、なんという偶然♪ありがとうございます(T＿T)こちらも出来るだけ更新出来るようにがんばりますね( ´ ` ) (2020年1月31日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - やばい。主人公ちゃんと同じことしてるわ私。テレビに出てる北山さん見ても話しかけちゃうし、DVDなんて黙ってなんて見てられない！ (2020年1月30日 22時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - どんわなの行こうかは罪だよねー(//∇//)思わずなうに呟いたくらい(笑)あの佇まいと良いスーツやらマイクやら全てから色気満載(//∇//)何人身籠られたんでしょうか？(笑)この短編大好きです！去年は沢山我儘言いまして(^_^;)桐谷さんも楽しみにしてますよ！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2019年5月14日 13時
