31 藤ヶ谷side ページ31
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「・・・寝たのかよ?」
マジか。
待ち合わせにしてた場所になかなか来なくて
宿に戻ってみると、マリエちゃん、酔いつぶれて寝ちゃったよ〜、ってマリエの同回の先輩が教えてくれた。
まだ九時だぞ?早すぎるだろ、
大部屋だったけどそこにはまだマリエしか眠ってなかったからその先輩に断わって入らせて貰う。
マリエの寝てる布団にたどり着いて腰を下ろした。
真っ赤な顔ですやすやと眠ってるマリエが
若干憎たらしくも見えてくる。
一緒にいる時間、今日ほとんどなかったじゃんって。
しかも、俺はまだ未成年だからおおっぴらには飲めない酒をマリエはこんなに潰れてしまうくらい飲んだくれて・・・、
いつまでたってもマリエの壁がたけーなってため息。
そもそも、俺、成人した所でマリエ程飲める自信もないし。
・・・飲めない男、とかつまんねーかな、マリエからすると。
身動き一つしないマリエに顔を近付けて寝息を確認して
悔しいから一つ、キスを落として立ち上がった。
民宿から離れて少し暗くなったアスファルトの道を歩く。
ここで、寝っ転がって流れ星見よって約束してたんだけどな。
仕方ないから一人でゴロン、と仰向けに寝転がった。
・・・すげー星の数。
だだっ広い星空はまるでプラネタリウムのように
いや、それ以上に無数の星で輝いていて星の光だけでも眩しいくらいだ。
天の川、って七夕の時だけじゃないんだな。
この島の夜空はいつでも織姫と彦星が行き来し放題だ。
そこにはロマンチックな一年に一度の出会い、とかあるはずもなくきっと織姫と彦星、ヤリまくってんだろ。
くっそ。
俺とマリエの方が色々とハードルたけーじゃねーかっ、
こんな眩い星空の下
天の川に嫉妬までしてるどうしようもない俺。
「バッカみてー、」
勝手に口に出して言った途端、
なにが〜?って頭上から返事があってびびった。
「桜子かっ、足音も立てずに来るからびっくりすんじゃん、」
「ごめんごめん、なんか物思いにふけってるみたいだったから邪魔しちゃダメかなぁって思って。」
「いや、そんな事ないけど。」
起き上がって桜子を見上げると
私も一緒にいい?って微笑まれる。
もちろん、って一緒にまだ熱を持つアスファルトに体を預けた。
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Haru(プロフ) - まきこさん» 付き合えたんですーっ!私もドキドキしてるのに三年後には、、、これから太輔とどう絡んで大人になっていくのか、を見て行って下さればと思います♪主人公ちゃんがどんどん恋愛で成長していく姿が書けたらなと。これからどんどん切なくなりますがお付き合い下さいーっ。 (2019年5月30日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - いやーー!!!ミツ好きー!!付き合えたー!!と喜んでいるのに別れるってわかってるなんて、、切ない(ToT)けど、ここからどうなっていくのか楽しみでしょうがないです(*^^*) (2019年5月29日 21時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» ようやくくっつきましたー♪お互いやっと、気持ちが通じました(^^)まだまだ先は長いです。太ちゃんとはいつになることやら^^;根気よくお付き合い下さればと思います(^^) (2019年5月29日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こんにちは(^_^)お互いが気づいてないという(^_^;)こういうの好きだったりします(^_^)みっくんとハピエンのままではなくこれから太ちゃんも参戦なんですよね(^_^;)気になります(^_^) (2019年5月29日 15時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - mayumitsuさん» 北山さんと海、似合いすぎですよね。。そうです、その水着姿をずっと想像しながら書いてる私はすでに中学生男子レベル(笑)熱中症にならないように頑張ります(笑) (2019年5月23日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年4月30日 21時