４ ページ4
女の子だったら敬遠されがちな誘い方も、男の子のノリ、でミツはそれからあっという間にメンツを揃えた。
｢おまえらのおかげ〜、｣
嬉しそうに鼻歌歌ってるミツの背中。
ルンルンって音楽が聴こえそうででつい笑っちゃう。
桜子はあっという間にミツに気を許して
既に仲良しっぽくなってるし。
知らなかった。
桜子って男の子でも普通にこうして話せるんだ。
だから人見知りの私とも仲良くしてくれたんだな。
社交的で羨ましい･･･、
入学したてで、桜子の事もまだまだ分からない事ばっかりだ。
｢ミツはどうして新人なのにサークルの勧誘なんてしてるの？｣
｢高校の時サッカー部だったんだけど。その先輩にこの大学入るならここのサークル来いよって誘われてたんだ。サッカーも結構ガチでやってるらしいし、沖縄も行けるし？色々楽しめるかなって。｣
｢へぇ。あの、藤ヶ谷くんも？｣
｢あ？桜子マジで藤ヶ谷にしか興味ねーだろ？今の俺への質問は社交辞令か？｣
｢そそ。藤ヶ谷くん情報いっぱい欲しい！｣
現金な桜子の言葉にも嫌な顔ひとつせず
んははっ！って大きく笑ってる。
二人が楽しそうに話してるのに
私だけテンポのいい会話に付いていけず蚊帳の外･･･。
ただ、笑ってるミツの横顔を盗み見してた。
｢藤ヶ谷はこれから会って直接聞けばいーじゃん。勧誘の貢献してくれたから桜子に協力してやるよ。｣
｢え？まじで？見かけによらずあんた良い奴じゃーん！｣
｢ってか女いるかどうか、問題はそっから聞けよ？｣
｢え？！あんた、知らないの？友達じゃないの？？｣
｢入学して知り合ったからそんな詳しく知らねーよ。｣
｢えっ、使えないっ！｣
ああっ？って凄むミツとギャースカ二人が言い合いをしてるのを横目に、実はこの二人物凄くお似合いなんじゃあ？となんだかモヤモヤしながら新歓コンパの居酒屋に到着した。
・・・・モヤモヤしてる気持ちの正体を知るのはもう少し先になるんだけど。
こうして何気なくこの場所に足を踏み入れたこの日から
私の青春はスタートした。
桜子と
ミツと
太輔
他にも沢山の仲間が出来て
遊びも男の人も何も知らない純粋無垢な田舎の娘だった私は皆と一緒に少しずつ大人になっていったんだ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 768人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - まきこさん» 付き合えたんですーっ！私もドキドキしてるのに三年後には、、、これから太輔とどう絡んで大人になっていくのか、を見て行って下さればと思います♪主人公ちゃんがどんどん恋愛で成長していく姿が書けたらなと。これからどんどん切なくなりますがお付き合い下さいーっ。 (2019年5月30日 10時) (
レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - いやーー！！！ミツ好きー！！付き合えたー！！と喜んでいるのに別れるってわかってるなんて、、切ない(ToT)けど、ここからどうなっていくのか楽しみでしょうがないです(*^^*) (2019年5月29日 21時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» ようやくくっつきましたー♪お互いやっと、気持ちが通じました(^^)まだまだ先は長いです。太ちゃんとはいつになることやら^^;根気よくお付き合い下さればと思います(^^) (2019年5月29日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こんにちは(^_^)お互いが気づいてないという(^_^;)こういうの好きだったりします(^_^)みっくんとハピエンのままではなくこれから太ちゃんも参戦なんですよね(^_^;)気になります(^_^) (2019年5月29日 15時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - mayumitsuさん» 北山さんと海、似合いすぎですよね。。そうです、その水着姿をずっと想像しながら書いてる私はすでに中学生男子レベル（笑）熱中症にならないように頑張ります（笑） (2019年5月23日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haru
| 作成日時：2019年4月30日 21時
