２６ ページ26
・
｢今日さ？ずっと北山といただろ？ちょっとびびった。そんな仲良かったっけ？って。｣
｢あ、･･･今日はたまたま一緒にいて、｣
｢北山が好きとかじゃないんだろ？｣
｢いやっ、･･･そのっ、｣
ここでミツが好き、とか言っちゃっていいものなんだろうか？
答えられずにいると遠くから走って来る足音が聞こえてきてそれはどんどん近くなってくる。
松田さんと一緒に後ろを振り向くと息を切らして立ってるミツがいた。
｢北山？なにしてんの？｣
｢松田さんこそ、なにしてんすか？｣
｢･･･俺は、ちょっとAに話あって。｣
そう松田さんが言うとミツにパッと見られた。
告白されたばっかりで
松田さんが私と付き合いたい、なんて言ってくれた事をミツに知られるのがなんだか恥ずかしくて
ミツの顔を見られず思わず俯いてしまう。
｢･･･話、終わりました？｣
｢あ？まだだよ。｣
｢俺も、Aに話あるんで終わるまで待ってます！｣
｢はぁ？｣
ミツは私達を通り越してどんどん海の方へ歩いてってる。
波打ち際ら辺で海に向かって座り込んだミツを松田さんと二人で呆然と見てた。
｢･･･なんだ、あいつ。｣
｢なんなんでしょう？｣
｢･･････北山って桜子が好きなんじゃなかった？｣
えっ、今そんな話し？
｢やっぱりそうですよね？そんな気はしてます。｣
｢･･････Aってさ、めちゃくちゃ鈍感？｣
｢へっ？｣
｢北山の事、好き？｣
核心を付くように見つめられて
嘘、付けないって思った。
はいって頷くと松田さんがそっか、と静かに呟いた。
｢･･･じゃあ、俺なんか眼中に無いか。北山の話しってなんなんだろな？｣
｢･･･あのっ、ごめんなさい、｣
｢いいよ、謝らなくて。ちょっと脈アリかなって期待しちゃってたけど。｣
はははっと乾いた笑いをする松田さんに胸が痛い。
｢もし、北山の話がつまんなかったらまだ俺諦めないかも。｣
｢･･･え？｣
つまんない話？諦めない？
松田さんが何言ってるのかさっぱり理解出来ないけど
そのまま立ち上がった松田さんはじゃあな、と民宿の方へ帰って行ってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 768人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - まきこさん» 付き合えたんですーっ！私もドキドキしてるのに三年後には、、、これから太輔とどう絡んで大人になっていくのか、を見て行って下さればと思います♪主人公ちゃんがどんどん恋愛で成長していく姿が書けたらなと。これからどんどん切なくなりますがお付き合い下さいーっ。 (2019年5月30日 10時) (
レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - いやーー！！！ミツ好きー！！付き合えたー！！と喜んでいるのに別れるってわかってるなんて、、切ない(ToT)けど、ここからどうなっていくのか楽しみでしょうがないです(*^^*) (2019年5月29日 21時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» ようやくくっつきましたー♪お互いやっと、気持ちが通じました(^^)まだまだ先は長いです。太ちゃんとはいつになることやら^^;根気よくお付き合い下さればと思います(^^) (2019年5月29日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こんにちは(^_^)お互いが気づいてないという(^_^;)こういうの好きだったりします(^_^)みっくんとハピエンのままではなくこれから太ちゃんも参戦なんですよね(^_^;)気になります(^_^) (2019年5月29日 15時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - mayumitsuさん» 北山さんと海、似合いすぎですよね。。そうです、その水着姿をずっと想像しながら書いてる私はすでに中学生男子レベル（笑）熱中症にならないように頑張ります（笑） (2019年5月23日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haru
| 作成日時：2019年4月30日 21時
