検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:79,607 hit

12 ページ12





















「いい?ミツはああ見えて意外とモテるの。敵に一歩リードしてミツに近づくには常に視界に入るとこにいんだよ。」







・・・意外とって。




桜子には、いったいミツがどう見えてるんだろう?



ミツは藤ヶ谷くんと並ぶくらい人気あるし、
むしろフリーな分、ライバルは多いっていうか。






「勝てる気しない・・・、」




そんなサバイバルに産まれたての子鹿みたいな私が放り込まれてどうしろっていうのよ・・・。






「そんな事言ってたら後悔するよ?ほら、もう戦いは始まってる!!」







背中をポーンと押されて、
ミツの方向へ促される。







今、私達はサークルのイベントで鹿児島の離島へ向かうフェリー乗り場へ来ていた。




三泊四日のこの旅行。
確かにこんなにずっとミツと過ごせる事なんて今しかない。



だから指くわえて遠巻きにミツを見つめてるだけじゃ
今までの関係と何も変わらないんだ。




彼女になる、なんて大それた事は言わない。
せめて仲良い友達くらいには、昇格したいな。






「・・・、おはよ、ミツ。」



「お、おはよ。朝はえーよなー。マジこの集合時間に間に合ったの奇跡だわ。Aは起きれた?」



「うん。なんとか。」





・・・緊張してほとんど寝てないなんて
こんな寝ぼけまなこのミツに言えるはずない。



少し腫れた瞼に
くわーってあくびしながら頭をわしゃわしゃかいてる無防備なミツが新鮮で可愛くて。



こんな姿でもかっこよく見えるミツが私の彼氏になる日なんて、来るわけない。



皮肉にも真近でミツを見て確信した私は
変に緊張したりするのやめよ、って決心した。



自然体でミツと話してお友達になろう、うん。



そう決めると気分が楽になったよ。





「あっちで楽しもうね?」




気が抜けたら自然と微笑んでた。




一瞬動きが止まったミツに、
私変な事言ったかな?って内心オロオロしたけどすぐに



「おお!よろしくな?」



そう言った途端、頭をポン、とミツの手が私に触れた。







うわ。





友達でいいって決心したのに心臓バクバク言いすぎて
顔に出てないかめちゃくちゃ心配になったけど
そんな私を気にも止めてないミツにほっとしながらフェリーに向かうミツの背中を追いかけた。

13 北山side→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (288 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
768人がお気に入り
設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Haru(プロフ) - まきこさん» 付き合えたんですーっ!私もドキドキしてるのに三年後には、、、これから太輔とどう絡んで大人になっていくのか、を見て行って下さればと思います♪主人公ちゃんがどんどん恋愛で成長していく姿が書けたらなと。これからどんどん切なくなりますがお付き合い下さいーっ。 (2019年5月30日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - いやーー!!!ミツ好きー!!付き合えたー!!と喜んでいるのに別れるってわかってるなんて、、切ない(ToT)けど、ここからどうなっていくのか楽しみでしょうがないです(*^^*) (2019年5月29日 21時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» ようやくくっつきましたー♪お互いやっと、気持ちが通じました(^^)まだまだ先は長いです。太ちゃんとはいつになることやら^^;根気よくお付き合い下さればと思います(^^) (2019年5月29日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こんにちは(^_^)お互いが気づいてないという(^_^;)こういうの好きだったりします(^_^)みっくんとハピエンのままではなくこれから太ちゃんも参戦なんですよね(^_^;)気になります(^_^) (2019年5月29日 15時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - mayumitsuさん» 北山さんと海、似合いすぎですよね。。そうです、その水着姿をずっと想像しながら書いてる私はすでに中学生男子レベル(笑)熱中症にならないように頑張ります(笑) (2019年5月23日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Haru | 作成日時:2019年4月30日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。