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ザッパーンって寄せては返す波の音。
その音が耳について仕方なくて、ミツの声が幻聴だったのかなって考えてしまう。







「・・・なんか言えって。」




「・・・いま、なんていった?」





上手く息が吸えない。
もう一度聞かなきゃ、わかんない。
絶対、今のは聞き間違えだ。





「おまえな、・・・聞こえてなかったのかよ?」




はぁーってため息を付いて頭をわしゃわしゃして俯いたミツ。






「いや、幻聴は聞こえたかも。」



「ばかやろ、幻聴じゃねーわ。」




ふぅーってもう一度息を吐いたミツは
体ごと私の方に向き直った。





「よし!いいか?言うぞ?」



「はい、」



「俺は、Aのことが、好きなのっ。」









・・・嘘でしょ?







信じられなくて、私を見つめるミツの目を凝視してしまう。








「だから、なんか言えってっ、」



「ちょっと、よくわからなくて、」






しばらく見つめ合ってたけど
不意にミツがあははって笑いだした。





「えっ?えっ?」





やっぱりなんか聞き間違えたんだよ、私。
もしくはからかわれたんだ。




恥ずかしくてなんだか消えてしまいたい。





「おまえな?察しが悪いにも程があんだろっ?」



「さっし?」



「今日の俺の一日の行動でわかんだろって。好きな子にしかしない事いっぱいしたじゃん!」




「・・・そうなの?」




「っつか、もしかしてさっき松田さんの告白もそうやって、すっとぼけてスカしたんじゃねーだろうな?」




「えっ?なんで告白されたって知ってるのっ?」
「わかるわっ、誰が見ててもっ!」




「・・・松田さんは、ごめんなさいってちゃんと言った。」




松田さんの告白はすぐに理解できて
ミツからのそれは全く頭に入らなかったよ、私。





「・・・断ったのか?」



「そう。」



「なんで?」






ミツの切羽詰まったような目が突き刺さる。





「あのっ、松田さんにすぐバレたっていうか、なんていうか・・・、」



「なにがバレたの?」



「私が、ミツの事、好きだって、・・・」







言えたっ




松田さんとの会話を思い出しながらだからなのか言えたよ、

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設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - まきこさん» 付き合えたんですーっ!私もドキドキしてるのに三年後には、、、これから太輔とどう絡んで大人になっていくのか、を見て行って下さればと思います♪主人公ちゃんがどんどん恋愛で成長していく姿が書けたらなと。これからどんどん切なくなりますがお付き合い下さいーっ。 (2019年5月30日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - いやーー!!!ミツ好きー!!付き合えたー!!と喜んでいるのに別れるってわかってるなんて、、切ない(ToT)けど、ここからどうなっていくのか楽しみでしょうがないです(*^^*) (2019年5月29日 21時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» ようやくくっつきましたー♪お互いやっと、気持ちが通じました(^^)まだまだ先は長いです。太ちゃんとはいつになることやら^^;根気よくお付き合い下さればと思います(^^) (2019年5月29日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こんにちは(^_^)お互いが気づいてないという(^_^;)こういうの好きだったりします(^_^)みっくんとハピエンのままではなくこれから太ちゃんも参戦なんですよね(^_^;)気になります(^_^) (2019年5月29日 15時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - mayumitsuさん» 北山さんと海、似合いすぎですよね。。そうです、その水着姿をずっと想像しながら書いてる私はすでに中学生男子レベル(笑)熱中症にならないように頑張ります(笑) (2019年5月23日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2019年4月30日 21時

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