22 ページ22
すっごい楽しかったっ!
バナナボートの疾走感と
青い空と青い海と
すぐ隣でミツのキラキラな笑顔。
桜子にはちょっと厳しかったみたいだけど
今度は海の中入りたいなー。
だから桜子にパーカー脱ぎなよ?って言われた時、なんの躊躇いもなくチャックを下ろしてずぶ濡れのパーカーを手に取った瞬間、
ふわり、といい香りに包まれた。
「・・・あれ?」
自分の体にタオルが掛けられてる。
「・・・み、つ?」
「ミツ、おまえ、なにやってんだ?」
桜子の疑問の声と、翔太さんの不思議そうな顔。
「あれっ?なにやってんだ、俺っ??」
「ミツのタオル?これ。」
「あー、そーなんだけど、いや、体濡れてっから、拭いて?な?」
「あ、それじゃ私ちゃんと自分の持ってきてるから、」
「いやっ、そうだよな?わりーわりー、」
ミツの行動がよくわからなくて
ふと回りを見ると和人さんと翔太さん、桜子が三人で私達二人のやり取りをニヤニヤして見てた。
「さ、和人さん、翔太さん、行きましょ。」
「そうだな。行くかっ。」
「じゃな!後で話し聞かせろよー、ミツ!」
「えっ?桜子?どこ行くのっ?」
「ちょっと今から忙しいのよ〜、」
声を掛けた時には既にだいぶ向こうにいる三人。
「え?どうしたのかな?皆。」
ミツの顔を見ると、バツが悪そうにはぁーってため息ついてる。
「・・・いや、みんな忙しいんじゃね?」
「えっ、そう、なの?」
聞いてないんだけど。
なんで私は置いてけぼりなの。
とりあえずミツのタオルが濡れちゃうから掛けられたタオルを取ろうとしたら
「あー、ってか、それ掛けといて。」
ってそっぽ向いて言ってる。
・・・、なんだろ?
「あっ、そっか。私の水着とかあんまり見せられたもんじゃないもんね。ごめんね?」
恥ずかし。
こんな派手な柄の水着なんてウキウキ買いに行った自分が。
そりゃ桜子の水着姿見た後
私のなんて見る気しないよね。
でも、なんか涙出そう、
やっぱり私なんか女にも見られてないって事か。
楽しかった気分が一気に沈む。
「あっ、ミツも皆と行っておいでよ?私ここで見てる。」
涙を堪えてミツを見ると下向いて頭わしゃわしゃしてる。
768人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - まきこさん» 付き合えたんですーっ!私もドキドキしてるのに三年後には、、、これから太輔とどう絡んで大人になっていくのか、を見て行って下さればと思います♪主人公ちゃんがどんどん恋愛で成長していく姿が書けたらなと。これからどんどん切なくなりますがお付き合い下さいーっ。 (2019年5月30日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - いやーー!!!ミツ好きー!!付き合えたー!!と喜んでいるのに別れるってわかってるなんて、、切ない(ToT)けど、ここからどうなっていくのか楽しみでしょうがないです(*^^*) (2019年5月29日 21時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» ようやくくっつきましたー♪お互いやっと、気持ちが通じました(^^)まだまだ先は長いです。太ちゃんとはいつになることやら^^;根気よくお付き合い下さればと思います(^^) (2019年5月29日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こんにちは(^_^)お互いが気づいてないという(^_^;)こういうの好きだったりします(^_^)みっくんとハピエンのままではなくこれから太ちゃんも参戦なんですよね(^_^;)気になります(^_^) (2019年5月29日 15時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - mayumitsuさん» 北山さんと海、似合いすぎですよね。。そうです、その水着姿をずっと想像しながら書いてる私はすでに中学生男子レベル(笑)熱中症にならないように頑張ります(笑) (2019年5月23日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Haru | 作成日時:2019年4月30日 21時