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俯いたままの私の顔を覗き込むようにしてる太ちゃんの顔を恐る恐る見る。



⋯私、今どんな顔してる?



心配そうに私を見る太ちゃんの目の奥が気になる。




「電話繋がらないし。玉に電話したらまだ帰ってないって言うから会社かと思って待ってたけど⋯何があった?」




「ここでずっと待っててくれたの?」



「いや、オレも仕事終わらせて直で来たから。そんなには。」






「ごめんね?」





・・・宏光と戻りたいって思ってごめんね?って言う代わりに。





今の今まで宏光で頭がいっぱいだったから
太ちゃんといる事が申し訳なくてちゃんと顔見れない。




とにかく帰ろう?って私の背中に触れる太ちゃんの手にも違和感を感じてしまう。




しっかりしなきゃ。
私にはこんなに想ってくれる人がいるのに。







「⋯今日、家に来ない?」






いつも外で会うか私の家で会ってた。




初めて太ちゃんの家に誘われて⋯




きっと太ちゃんの事不安にさせてるよね?




「太ちゃんの家、行く。」



そう言うと柔らかく微笑んでじゃあ行こう?って手を取られた。



















「すごいっ。広くてお洒落っ!」



「でしょ?A一人増えたって全然住めるの。いつでも待ってるけど?」



⋯サラリとそう言ういつもの太ちゃんにほっとする。




あははって笑ってると急に真剣に見つめられた。




「⋯本気なんだけど。」



「⋯え?」



「オレはここでAと住めたらいいなって思う。もちろん、結婚を前提に。」



「太ちゃん⋯、」



「考えといて?」



ふわりと笑って私の頭を撫でてから
よし!じゃあ、お風呂一緒に入らない?なんて軽く誘ってくる。




「ん?⋯え?⋯入らないっ!」



勢いでいいよ、なんて言ってしまいそうな自然な誘われ方に頭を振って全力で断ったら笑われた。




・・・なんだ。
私、ちゃんと太ちゃんの笑顔が好きだ。




こうしていつも私を笑わせてくれる所も。







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設定タグ:北山宏光 , 玉森裕太 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - moraさん» えーっ、なんでだろう。。そして通知なくてもちゃんと読んで下さってありがとうございます(笑)にしても困ります( ̄▽ ̄) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» そう言って頂くと本当に嬉しいです(T_T)ぜひぜひまた遊びにいらしてくださーい(^^) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - Haruさーん…。またこのお話通知来なくなったんですけどー…。なぜー…。こんなに楽しみにしてるのにー。通知来なくても、ちゃんと読んでますけど 笑 (2019年2月25日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - Haruさん» お返事ありがとうございます。敬遠してた反動か、とっても好きなお話になりましたので更新が楽しみです。また感想書かせてもらいます! (2019年2月25日 22時) (レス) id: 929557de91 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» 敬遠されてたのに読んで下さってありがたいです。苦手なキャラなのに受け入れて下さって嬉しいです(^^)ここからは真面目一徹北山さんになりますので(笑)玉ヶ谷もどう出るかー?ってことで今後もお付き合いお願い致します(^^) (2019年2月25日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2019年1月18日 19時

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