89 裕太side ページ44
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姉貴がガヤさんになんの連絡もなくチビの家に泊まった。
その現実はオレにとっては相当な衝撃で。
もうすっかりガヤさんと、いい感じなんだとばかり思ってたから。
昨日の夜、焦ってオレに連絡をしてきたガヤさんに姉貴はチビといるみたいだ、なんて言えるはずもないし。
⋯かと言って確証はなかったから
今朝の姉貴との電話でやっぱりって落胆した。
酔い潰れて泊まる先がチビじゃなくて女友達の家とかだったらどんなに良かったか。
なんでまたあいつなんだよっ、
詳細がわからない分余計イラつく。
そう。もしかしたらほんとに泊まっただけでなんもないかもしんないし?
⋯ってそんな訳ねーじゃん!
堂々巡りに悶々と思考を巡らせてた時に帰って来た姉貴。
オレの顔見るなり泣き出す姉貴に、もうガヤさんとこには戻らねーんだなって悟った。
子供みたいに泣きじゃくる姉貴を見るのが初めてで戸惑うけど
それくらい今、姉貴は追い込まれてるって事で。
⋯あのチビにはずっと泣かされてばっかだ。
いったいこれからどうすんだよ?
ほんとに心配で姉貴の肩に手を置いてると思わず視界に入った姉貴の首筋⋯
・・・・・なんだよ、これ。
妙に、綺麗に付いたキスマークに違和感しかない。
しかもこんな誰にでも見えるような所に。
チビの宣戦布告だってすぐにわかって頭が沸騰しそうだ。
「⋯姉貴、チビと、なに、してたの?」
泣いてる姉貴に訊ねる事じゃないってわかってる。
わかってても姉貴も、チビもなんだか許せなくてつい問い詰めるような口調になる。
「っ⋯、何もしてないって。言ったら、信じられる?裕太は。」
姉貴の歯切れの悪い言葉に更に怒りが爆発した。
「往生際わりーって!何考えてんだよっ?!姉貴にはガヤさんがいるじゃん!一緒に暮らしてさ?結婚すんじゃねーのかよっ?!オレは、ガヤさんだからっ、ガヤさんにだったら姉貴を任せてもいいってっ、思ってっ⋯、⋯⋯⋯、」
涙を一杯溜めた姉貴の目に見つめられて
その目がもう何かを決意したような顔で
それ以上何も言葉が出て来なかった。
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Haru(プロフ) - moraさん» えーっ、なんでだろう。。そして通知なくてもちゃんと読んで下さってありがとうございます(笑)にしても困ります( ̄▽ ̄) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» そう言って頂くと本当に嬉しいです(T_T)ぜひぜひまた遊びにいらしてくださーい(^^) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - Haruさーん…。またこのお話通知来なくなったんですけどー…。なぜー…。こんなに楽しみにしてるのにー。通知来なくても、ちゃんと読んでますけど 笑 (2019年2月25日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - Haruさん» お返事ありがとうございます。敬遠してた反動か、とっても好きなお話になりましたので更新が楽しみです。また感想書かせてもらいます! (2019年2月25日 22時) (レス) id: 929557de91 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» 敬遠されてたのに読んで下さってありがたいです。苦手なキャラなのに受け入れて下さって嬉しいです(^^)ここからは真面目一徹北山さんになりますので(笑)玉ヶ谷もどう出るかー?ってことで今後もお付き合いお願い致します(^^) (2019年2月25日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年1月18日 19時