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目を逸らしてしまう私の視線を宏光が追いかけてきて、ついにはこっち向けって顎をぐいっと持ち上げられた。
「だからそういう態度取るから。諦めらんねーんだろ?」
「っ⋯。どうしてそこまで想ってくれるの?」
宏光の言うことがどんどん現実味を帯びてきて
そうしたら自然と湧き出る疑問。
「⋯たぶん、弟、かな?」
「ゆう、た?の事?」
「元々Aの事可愛いなって思ってたけど。ちらっちら弟の存在見えるじゃん?おまえ。そういうの感じる度にあー、なんか思い合ってる家族っていいなって。」
「バカにされてるようにしか、感じなかったけど。」
「バカにしてるってよりオレの範疇を超えてるんだよ。理解不能っての?でもそういう家族といるAの事がすげー魅力的に思えた。」
「⋯⋯。」
「で、実際会った時の弟の気迫?ほんと、オレ完全に負けたって思った。大事な人守るのに必死な弟が中途半端な事ばっかやってるオレには物凄くかっこよく見えてさ。」
「⋯裕太が決めて、なの?」
「わかんねーけど。そういうの含めて全部。めちゃくちゃ惹かれてったわ。」
・・・どうしよう?
嬉しい。
でも、嬉しいなんて思っちゃいけないんだって。
だって、太ちゃんの事考えるともうどうしたらいいかわかんない。
「⋯なぁ?オレ、おまえと結婚したい。」
「えっ?!」
「これでオレの想い、伝わる?」
急過ぎるよっ。
ほんとに頭パニックなんだけど?
「でも、きっとおまえ今の彼氏と別れらんねーよな。優しいもん。」
「そ、そうだよっ。彼の事、大事なのっ。」
「⋯でももうオレは絶対Aの事諦めたくねーから。」
「え?」
「今から最低な事するけど、おまえなら許してくれるって思ってるオレは思い上がってるかな?」
最低な事って⋯?
考える間もなく私の首筋に顔を埋めてくる宏光。
チクっとした痛みを感じて顔が離れてく。
「⋯宏光?なに⋯いま、なにした?」
もしかして、キスマーク、わざと付けた?
サーっと血の気が引いてくのがわかる。
「なんでっ?こんな事っ??」
いよいよ太ちゃんになんて説明したらいいかわかんないっ。
狼狽える私を冷静に見てる宏光に怒りが込み上げてくる。
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Haru(プロフ) - moraさん» えーっ、なんでだろう。。そして通知なくてもちゃんと読んで下さってありがとうございます(笑)にしても困ります( ̄▽ ̄) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» そう言って頂くと本当に嬉しいです(T_T)ぜひぜひまた遊びにいらしてくださーい(^^) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - Haruさーん…。またこのお話通知来なくなったんですけどー…。なぜー…。こんなに楽しみにしてるのにー。通知来なくても、ちゃんと読んでますけど 笑 (2019年2月25日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - Haruさん» お返事ありがとうございます。敬遠してた反動か、とっても好きなお話になりましたので更新が楽しみです。また感想書かせてもらいます! (2019年2月25日 22時) (レス) id: 929557de91 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» 敬遠されてたのに読んで下さってありがたいです。苦手なキャラなのに受け入れて下さって嬉しいです(^^)ここからは真面目一徹北山さんになりますので(笑)玉ヶ谷もどう出るかー?ってことで今後もお付き合いお願い致します(^^) (2019年2月25日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年1月18日 19時