58 裕太side ページ13
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朝ご飯を一人で用意するってなんて虚しいんだ?
だいぶ焦げた食パンとコーヒーメーカーの使い方がいまいちわかんなくて薄すぎるコーヒー。
「⋯⋯⋯⋯⋯。」
朝帰りするならするでいいけど、ちゃんとオレの朝メシの時間には帰れってっ!!!
イライラしながら苦い食パンにかじりついてるとガチャリと玄関の扉が開く音。
オレは食パンを皿に投げてそそくさと迎えに行った。
「おっせーーーーわっっ!!!」
「ごめんごめん、私も遅刻しそうだから急がなきゃっ、」
バタバタと階段を上る姉貴の後を付いてく。
「ガヤさん家泊まるとか、別に構わないけど連絡はガヤさんからじゃなくて姉貴から欲しいっすけど?」
「あ、ごめんね?気付いたら太ちゃんがしてくれてたから。いいかなって。」
「そもそも帰ってくる時間もっと早くしてよ?オレコーヒーの作り方わかんないって。」
「えっ?ごめん。今度ちゃんと、教えてあげるから。」
「後、食パン?もう最後の一枚だったよ?もう焼いちゃったけど。」
「うん、いいよ、私食べる時間ないからっ。」
おい。さっきから適当にあしらわれてんぞ?
「姉貴っ!!!」
「なにー?着替えたいんだから出てって?」
・・・・<(`^´)>
無言でドアを閉めて階段を降りる。
くっそぉ。
いっちどもオレの顔見ないとかありえねーっ。
面白くねー。
何が面白くねーって、やっぱりガヤさんにゾッコンみたいな姉貴が。
日に日に女になっていってんじゃねーよっ!!!
・・・あんな、チビに翻弄されてて変な色気漂わせてた頃よりマシか⋯。
「だぁーーーーーーーっっっ!!!」
焦げた食パンの前で頭をわしゃわしゃしてると姉貴が冷蔵庫開けてる。
「うるさいよ、裕太。早く食べて?一緒に駅まで行こっ?」
・・・・わん♪
焦げたパンも悪くないじゃんって思いながら完食して薄いコーヒーをすぐさま飲み干す。
姉貴は栄養ドリンク一気飲みしてるし。
・・・ナニソレ?
昨晩は激しかったのアピール?
オレはその姿を二度見した後見ないふりして早く行くよー?ってコートを着た。
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Haru(プロフ) - moraさん» えーっ、なんでだろう。。そして通知なくてもちゃんと読んで下さってありがとうございます(笑)にしても困ります( ̄▽ ̄) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» そう言って頂くと本当に嬉しいです(T_T)ぜひぜひまた遊びにいらしてくださーい(^^) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - Haruさーん…。またこのお話通知来なくなったんですけどー…。なぜー…。こんなに楽しみにしてるのにー。通知来なくても、ちゃんと読んでますけど 笑 (2019年2月25日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - Haruさん» お返事ありがとうございます。敬遠してた反動か、とっても好きなお話になりましたので更新が楽しみです。また感想書かせてもらいます! (2019年2月25日 22時) (レス) id: 929557de91 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» 敬遠されてたのに読んで下さってありがたいです。苦手なキャラなのに受け入れて下さって嬉しいです(^^)ここからは真面目一徹北山さんになりますので(笑)玉ヶ谷もどう出るかー?ってことで今後もお付き合いお願い致します(^^) (2019年2月25日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年1月18日 19時