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「ねぇ?ニカ?キス、していい?」
嘘だろ?
絶対男口説く時にこんな事言うキャラじゃないじゃんっ!
ってかオレ、足立がどんな風に男口説くとか想像もした事ないけどっ。
「あ、足立?」
⋯こいつ、思ってたより本気で酔ってるのかもしんない。
潤んだ瞳のまんまオレに近付いてくる足立が色っぽくてその目に釘付けになる。
そっとオレの首に腕を絡めてきて足立の視線が妖艶にオレを誘ってる。
「マジ⋯?」
「マジ。」
言いながら唇を塞がれてオレは目を開けたまんま、目を閉じてる足立の長い睫毛を見つめる事しか出来なかった。
でも⋯
嫌じゃないんだよ、これが。
さっき、足立が自分の事たんぽぽだ何だって言ってたけど、足立はその辺に生えてる草花じゃない。
それなりに言いよってきてた男がいるのも知ってるしきっとなんだかんだでいい女だ。
クローバーのオレが相手になるような女じゃないんだって⋯
グイッと足立を引き剥がすとバツが悪そうに唇を噛んでやっぱり嫌だった?って。
「⋯嫌じゃねーけど、こんな事すんな。」
「⋯ごめん。バカだ、私。」
「オレなんかのどこがいいんだ?」
「ほんとだよ、自分でも嫌になる。」
「おいっ、そこはいい男だって持ち上げる所だろ?」
「だってニカだよ?ニカなんて好きな女の人に一途な所しか魅力ないじゃん。」
「おい!言い方っ!」
なんなんだよ?もはや褒めてんのか落としてんのか訳わかんねぇ。
「・・・だから私、ニカに愛されたい。」
下を向いたまんま、呟くように言う足立が途端愛しくて堪らなくなった。
「足立⋯、」
思わず目の前の足立の肩に触れようとしたらガバっと顔を上げてきた。
「でも、ごめん。勝手にキスなんかしちゃって最低だ、私。忘れて?」
自己嫌悪に陥る足立に
「そうだよ、おまえマジありえねーわ。」
って大袈裟に言うオレの言葉にどんどん沈んでってるのがわかる。
「⋯だからオレからしたくなるまで待ってて?待てる?」
そう言うとえ?って顔を上げてきた。
「⋯待ってて、いいの?」
「わかんねーけど。オレはされるよりしたい方だから。」
だって今の間、Aさんの事すっかり忘れてた、オレ。
新しい恋の予感。
⋯でいいんだよな?
足立華の恋____
続く
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Haru(プロフ) - moraさん» 私もなんだか太ちゃんと結婚する気になってたんですが。。(おい) (2020年4月24日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - うわぁー!すっごく素敵!!!なんか、光景が思い浮かぶー! (2020年4月23日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» ちょっとページが足りずイチャイチャ少なめですがなんとかいちゃつかせて終わりになりました(笑)さっこさんも最後までコメントありがとうございました!最後明るく終わらせられてほっとしています(笑)また他作品もよろしくお願いいたします(^^) (2020年4月23日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 書けてます!バッチリです!\(^o^)/もうちょっとしんどいが続くかと勝手に思ってたので、すんなり日奈子ちゃん出てきてホッとしました(笑)よく考えたらしんどいが続いたら、君のその手に本編の内容になっちゃいますもんね(笑) (2020年4月23日 1時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» ラブラブかけてますー?今頑張ってラブラブしてみよう、としてるとこです(笑)あと少しで終わりますのでラブラブ、を、堪能してくださればと思います(笑) (2020年4月23日 0時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年12月14日 21時