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「急にそんな事ばっか言わないでよ。」
居心地が悪そうにモジモジしてる。
「だって、こうして会ってたらずっと仲良しの友達から進展できないなーって。ちゃんとわかってる?俺が伊藤と付き合いたいって。」
「わかってる、っていうか、私と何度も会ってたら藤ヶ谷が愛想つかすんじゃないかな、とは思ってたけど。」
「なんで?」
「思ってたのと違った、ってさ?だって、同期の子に藤ヶ谷の事いいって言ってる子めちゃくちゃいたんだよ?うちの同期の女の子、みんな可愛くない?それなのにわざわざ私選ぶなんて・・・」
いやさ、何が言いたいか全然わかんねーわ。
「なぁ、俺が嫌ならはっきり言えばいいだろ?でもそれを言わずにそんな回りくどいことばっか言ってっと期待すんだけど。」
困ってるのは俺を断わり切れないから?
なら悪いけど強引に行かせてもらう。
「やじゃないなら付き合ってみてよ。で、違うって思ったら振ってくれていい。」
「・・・嫌じゃないよ。でも・・・こんな中途半端な気持ちで付き合うって藤ヶ谷に失礼かなって。」
「中途半端って事は友達以上くらいには思ってくれてるんでしょ?なら問題ないし。」
つか待てないし。
「でもっ、・・・」
「決まり。」
困惑した表情だけどそれ以上何も言ってこないからオッケーしてくれたって事でいいんだよな?
とりあえずここから俺を好きになってもらう為には・・・
店を出てまずは手を繋ぐ。
びっくりしたように俺を見上げてくるから
ニコッと微笑んでみる。
「・・・藤ヶ谷が彼氏なんて気後れする・・・」
途端俯いて恥ずかしそうにしてる。
「おかしいだろ、俺達絶対お似合いでしょ、」
ショーウィンドウに映る俺と伊藤
二人で並んでみる。
「美男美女だろ、」
「美男と普通すぎる子、じゃない?」
ほら、やっぱ釣り合ってないじゃーん!
大丈夫なの?ほんとに私で?
なんて自分で自分に言ってる。
「・・・伊藤?俺の事どれだけかいかぶってるか知らないけど俺は伊藤が好きで堪らなくて伊藤の言動一つ一つにいちいち一喜一憂してる普通の男だよ。」
「藤ヶ谷・・・、」
俺と釣り合わないと思って不安になってくれてるんだとしたらよくわかんないけど俺の事、悪くは無いって思ってくれてんだよな?
なら悪くないスタートだ。
こうして俺はようやく(半ば強引に)
伊藤の彼氏になる事が出来た。
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Haru(プロフ) - moraさん» 私もなんだか太ちゃんと結婚する気になってたんですが。。(おい) (2020年4月24日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - うわぁー!すっごく素敵!!!なんか、光景が思い浮かぶー! (2020年4月23日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» ちょっとページが足りずイチャイチャ少なめですがなんとかいちゃつかせて終わりになりました(笑)さっこさんも最後までコメントありがとうございました!最後明るく終わらせられてほっとしています(笑)また他作品もよろしくお願いいたします(^^) (2020年4月23日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 書けてます!バッチリです!\(^o^)/もうちょっとしんどいが続くかと勝手に思ってたので、すんなり日奈子ちゃん出てきてホッとしました(笑)よく考えたらしんどいが続いたら、君のその手に本編の内容になっちゃいますもんね(笑) (2020年4月23日 1時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» ラブラブかけてますー?今頑張ってラブラブしてみよう、としてるとこです(笑)あと少しで終わりますのでラブラブ、を、堪能してくださればと思います(笑) (2020年4月23日 0時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年12月14日 21時