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それからの藤ヶ谷さんはずっと無言で早歩き。
小走りでついてってる私に気付いた途端、ごめんって謝ってふぅーっと息を吐いて立ち止まった。
「A⋯って呼んでたな、北山。」
「そう、ですね。イト、って伊藤さんを呼ぶ北山さん、好きだったけど。」
「は?何言ってんの、おまえ。」
「えっ?いや、そういう好き、じゃないですよ?仲良しな同期って感じで微笑ましいなって思ってたってだけですっ。」
⋯何が地雷かわかんない。
めちゃくちゃ怖い顔してる藤ヶ谷さんに全力で説明する。
また大きくため息をついてから
でもさ、ってちらって私を見た。
「相沢がいてくれたから良かった。そこまでへこんでないわ、オレ。」
前を向いてそう言う藤ヶ谷さんはもう優しい顔しててまた胸が高鳴る。
____オレ達付き合おうと思って
何がどうなってそうなったわけ?
二人に強がって言ったの⋯?
私を利用したんだよね?
期待しちゃダメだ。
こんな事で藤ヶ谷さんの気が紛れるなら
私と付き合うって話くらい、いくらでも合わせてあげられる。
じゃあ、行くかって今度はゆっくりと私の歩幅で歩いてくれる。
「相沢さー?そんな高いヒールで足痛くないの?」
「もう慣れましたよ。今やローヒール履く方が歩き辛いです。」
「へえ。女子、って感じだな。」
⋯またわかんない事言うし。
だからそれはいいの?悪いの?
「⋯なぁ?さっきからすれ違う男がみんな相沢の事見てるって気付いてる?」
「え?」
回りなんて気にした事なんてないし
もしそうだとしたら藤ヶ谷さんが見られてるんじゃない?って思う。
男性から見てもかっこいい男の人だと思うから。
「自分がどういう目で男から見られてるかって自覚、ある?」
「⋯気が強そうで、可愛げないけど一回はしてみたいな、って感じじゃないですかね?」
すごく的確だと思う。
基本的に性的な対象で男の人から見られてるのはわかってるから。
そう言う私にまたため息付いてる。
「⋯オレはさ?そんな風に見られてる女の子を彼女にしたいとは思わないんだよね?」
・・・あれ?
今、私、
振られ⋯たの?
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Haru(プロフ) - moraさん» 私もなんだか太ちゃんと結婚する気になってたんですが。。(おい) (2020年4月24日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - うわぁー!すっごく素敵!!!なんか、光景が思い浮かぶー! (2020年4月23日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» ちょっとページが足りずイチャイチャ少なめですがなんとかいちゃつかせて終わりになりました(笑)さっこさんも最後までコメントありがとうございました!最後明るく終わらせられてほっとしています(笑)また他作品もよろしくお願いいたします(^^) (2020年4月23日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 書けてます!バッチリです!\(^o^)/もうちょっとしんどいが続くかと勝手に思ってたので、すんなり日奈子ちゃん出てきてホッとしました(笑)よく考えたらしんどいが続いたら、君のその手に本編の内容になっちゃいますもんね(笑) (2020年4月23日 1時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» ラブラブかけてますー?今頑張ってラブラブしてみよう、としてるとこです(笑)あと少しで終わりますのでラブラブ、を、堪能してくださればと思います(笑) (2020年4月23日 0時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年12月14日 21時