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「私ね?欲しいものはなんでも努力して手に入れて来たんです、今まで。でも北山さん好きになってから思い通りに行かない事ばっかりですよ。」
「⋯でも一応、北山食っちゃってんじゃん。」
「藤ヶ谷さん、言い方。結構傷つきますけど。」
「ははっ、悪い。今日の相沢面白いからさ。」
なんだろ?
同じ課だった頃は
他の奴はどうかしんないけどオレにとってはすかしてる後輩って感じで。
頭良い事鼻にかけてて仕事出来る害のない子、って印象だった。
実際仕事で助けられた事はよくあるし
そういう所でも皆の信頼は厚いし。
でも、この前から話してみると結構人間臭くておもしれー。
黒い部分っての?
何故か今になってオレにさらけ出して来てるみたいで。
知らなかったな。
結構長く同じ課にいたのに。
勝手に自分の事、人を見る目があると思ってたけど
興味ない子の事は適当なんだな、オレ。反省。
「北山さんに振り向いて貰えないのはだいぶダメージ強かったですよ?」
「標的間違えたんじゃね?」
「ですね。そういうとこ、不器用なのかもです、私。」
「狙った獲物は必ずしとめてきたのに?」
悪戯っぽくそう言うと上目遣いで睨まれて少しドキっとする。
「そう。だから今回ばかりは絶対にしとめたいんです。」
「へぇ。そんな男いんだ?」
オレの言葉にわかりやすく凝視してくる。
「藤ヶ谷さん?今日はなんの日ですか?」
「⋯クリスマス、⋯イブ?」
「そんな日に誘われてなーんにも感じないの?」
⋯ん?
「まさかの?」
「⋯藤ヶ谷さんって自分の事になると何にも見えてないんですね。」
・・・標的、オレかよ⋯
「狙うとこ、間違ってない?」
「⋯かもですね。でも好きなっちゃったんだからしょうがないじゃないですか。」
だから不器用なんですって、私、だって。
「わかんねーわ。だって相沢って好きな男には、超猫かぶってそーなイメージ。」
逆に全部見せて来てね?
「⋯そのイメージは間違ってはないですけど、藤ヶ谷さんには通用しないと思って。」
へぇ。確かに。
言いながらため息付いて髪をかき上げるとフワリと甘い香りが漂って、その香りに自分の思考が麻痺しそうになる。
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Haru(プロフ) - moraさん» 私もなんだか太ちゃんと結婚する気になってたんですが。。(おい) (2020年4月24日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - うわぁー!すっごく素敵!!!なんか、光景が思い浮かぶー! (2020年4月23日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» ちょっとページが足りずイチャイチャ少なめですがなんとかいちゃつかせて終わりになりました(笑)さっこさんも最後までコメントありがとうございました!最後明るく終わらせられてほっとしています(笑)また他作品もよろしくお願いいたします(^^) (2020年4月23日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 書けてます!バッチリです!\(^o^)/もうちょっとしんどいが続くかと勝手に思ってたので、すんなり日奈子ちゃん出てきてホッとしました(笑)よく考えたらしんどいが続いたら、君のその手に本編の内容になっちゃいますもんね(笑) (2020年4月23日 1時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» ラブラブかけてますー?今頑張ってラブラブしてみよう、としてるとこです(笑)あと少しで終わりますのでラブラブ、を、堪能してくださればと思います(笑) (2020年4月23日 0時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年12月14日 21時