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裕太が待ってるって思うと無意識に足が早まる。
「ただいまぁ、」
裕太ー?って言いながら靴を脱いでると目の前に見慣れない靴が⋯
「お帰り、Aちゃん。」
「あれ?ガヤさん?どーしたんですか?」
「うん。今日玉と鍋でもしない?って。Aちゃんもぜひにって呼んで貰ったの。」
「えっ?」
さ、入って入って、って自分の家なのにガヤさんに誘導されてリビングへ。
「あ、姉貴!お帰り!」
キッチンから顔を覗かせて
私の顔を見るなり嬉しそうにした後野菜と格闘してる。
「裕太?どういう事?」
オレの為に!は?
「鍋は大勢の方がいいじゃん。」
⋯それだけなの?
気が抜けるわ。
それだけの為に宏光の誘いを断った私が悔やまれる。
そんな、”オレの為に!”もあるのね。
今後気をつけよう、なんて腹立たしい気持ちを抑えてたらガヤさんにこっち座ったら?って。
「Aちゃんに久しぶりに会えて嬉しいわ、マジで。」
「⋯ついこの前も会った気しません?」
え、そう?オレにとっちゃ随分前なんだけど?おっかしいなぁ、って、首を傾げてる天然さん。
「それくらい、Aちゃんにずっと会いたいって思ってたって事だよ。」
⋯ほんっと、ガヤさんは常に私を女扱いしてこういう事言ってくるんだよね。
社交辞令?みたいな?
きっと皆に言ってるんだろうけど、こういうのってあんまり慣れてないから大人な返し方がわかんない、いっつも。
宏光とは違った、女慣れしてる感じする。
ガヤさんも宏光みたいに遊んでたりするのかなぁ、って思わずじーってガヤさんを見つめてると、ん?って。
「ガヤさんて、彼女欲しいとか思います?」
「え?そりゃ好きな人がいたら彼女になって欲しいって思うの当然じゃない?」
・・・ですよね。
結局、宏光は私の事かわいいかわいいって言ってるだけで好きではないって事だ。
むなし。
「Aちゃんさ、「姉貴ーっ、手伝って!」
急にカウンターから不機嫌に呼び出されて
これまたガヤさんも急に表情を変えて裕太を薄目で睨んでる。
席を立つ私の後を、オレも手伝うって付いてくるガヤさんにまたまた裕太の視線がガヤさんを睨んでるし。
「もう!裕太、いい加減にしてよね?」
いっつもガヤさんに敵対心丸出しなんだから。
そもそもガヤさんは私の事何とも思ってないのにいい迷惑でしょ。
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mora(プロフ) - わたし、毎日でもいけます←ヲイ 北山さんじゃないけと、求められたら答えられる自信あり。←聞いてない (2019年1月15日 15時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そーですよね。友達とか意外と最高かも。。ずっと一緒にいられるから(T_T)みっくんと結婚なんてしたらほんと不器用で可愛らしいしかなくて子供と一緒にいる感覚になりそう(笑)それで3日に1度オスになってくれたら言う事なし!←結構贅沢な事言ってる(笑) (2019年1月15日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - 結局、北山担はどんな北山さんでもまるっと好きですからお近づきになれるなら立場どれでもいーですよねー♪笑確かに結婚するならたいぴかも。あーでもなぁ、不器用な北山さんが見せてくる頑張ってる感もやっぱり捨てがたいー。←真剣 (2019年1月14日 22時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» タイプ全然違うから迷ってしまいません?結婚するならたいぴ、遊ばれるならみっくん←おい。いや、みっくんなら恋人でも結婚でもはたまたお友達でもなんでもいいんですけどね(T_T) (2019年1月14日 22時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - たいぴか…。ちょっといーかも 笑 でも結局北山さんがいい!って絶対なりますよねぇ。タイプ全然違いますもんねぇ。 (2019年1月13日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年10月17日 14時