34 裕太side ページ35
・
「・・・あね⋯き?」
ガヤさんが玄関まで姉貴を迎えに行ってから一向にこっちへ来ないから何してんだろって見に行ったら⋯
ガヤさんにもたれ掛かるように静かに肩を揺らして泣いてる姉貴を見て、え?って。
オレの声に気付いたガヤさんがシーって顔して、くいって指先であっち行けって階段を指してる。
・・・消えろって事っすか。
しぶしぶ二階の自分の部屋へ向かう。
なんなんだよ⋯
姉貴の泣いてる姿なんてほとんど見た事ないから、いてもたってもいられなくてそわそわと部屋中を歩き回ってしまう。
いや、オレの前で泣いてなかっただけで
今までだって辛い事あったのかもしれない。
・・・ガヤさんの前でなら泣けるの⋯?
強い敗北感が襲ってきて
ガヤさんに嫉妬してる自分がどうにかなりそうだ。
ただの弟はこんな時、姉貴を慰める事もできねーの⋯?
情けなさすぎて泣きそう。
オレは縋るように携帯を取って雪ちゃんにメールした。
『姉貴が泣いてる。』
すぐに既読が付く。
『なにがあったの?!』
『わかんない。オレも泣きそう。会社の先輩が慰めてて何にも出来ない、オレ。』
『⋯そっか。』
それからしばらくやり取りが無くなった後、
『今から会えない?』
無意識に送ってた。
『いいよ。』
すぐに返事が来た事がありがたくて
コートを手に持って下に降りるともう、玄関に二人はいなくて。
リビングを覗きたい衝動にかられたけど
何の助けも出来ないオレが、のこのこと姉貴の前に行った所でかっこ悪いだけだ。
ガヤさんに任せよう。
こうなりゃ姉貴の事なんとかしてやってくれ。
悔しくもそんな気持ちになりながら
雪ちゃんの顔を思い浮かべて外へ出た。
・
1362人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mora(プロフ) - わたし、毎日でもいけます←ヲイ 北山さんじゃないけと、求められたら答えられる自信あり。←聞いてない (2019年1月15日 15時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そーですよね。友達とか意外と最高かも。。ずっと一緒にいられるから(T_T)みっくんと結婚なんてしたらほんと不器用で可愛らしいしかなくて子供と一緒にいる感覚になりそう(笑)それで3日に1度オスになってくれたら言う事なし!←結構贅沢な事言ってる(笑) (2019年1月15日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - 結局、北山担はどんな北山さんでもまるっと好きですからお近づきになれるなら立場どれでもいーですよねー♪笑確かに結婚するならたいぴかも。あーでもなぁ、不器用な北山さんが見せてくる頑張ってる感もやっぱり捨てがたいー。←真剣 (2019年1月14日 22時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» タイプ全然違うから迷ってしまいません?結婚するならたいぴ、遊ばれるならみっくん←おい。いや、みっくんなら恋人でも結婚でもはたまたお友達でもなんでもいいんですけどね(T_T) (2019年1月14日 22時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - たいぴか…。ちょっといーかも 笑 でも結局北山さんがいい!って絶対なりますよねぇ。タイプ全然違いますもんねぇ。 (2019年1月13日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Haru | 作成日時:2018年10月17日 14時