オレの姉貴の恋愛事情。

３ 裕太side ページ4

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「おまえに遠慮してあんまりアプローチ出来なかったのが悔やまれるよ、もはや。」



は？どっちにしてもガヤさん、めっちゃアピってんのに相手にされてないの知ってるし？



っていうのは今はこの先輩に縋りたいからお口チャック。




「どうしよう？どんな男なんだろ？あんまり幸せそうじゃないんだよ、姉貴っ、」



「とりあえずAちゃんと会わせてよ？」



「う？うん」



「あと、今後はオレがAちゃん口説いてても入ってくんな。いい雰囲気の所邪魔してくんな。最終的には二人きりにさせろ」



「ちょっ、ちょっと待って？」



おいおいおい、飲めない注文ばっかしてくんじゃんっ！



「嫌だわっ！それって姉貴の男がその男からガヤさんに移行するだけじゃん！」



「姉ちゃんが幸せじゃないの、辛くねーの？」



「そりゃ辛いけど⋯」



「オレならそんな思いさせないし、玉に心配もかけないよ。」



「いや、そーじゃなくてね？「いい加減、姉貴から卒業しろって」



「は？別にオレはっ、」



「シスコンも見てらんねーぞ？」



「オレはシスコンじゃねーの！姉貴が好きなだけだっ！」



「おまえと仲良しなマザコンの宮田と同じ事言ってやんの。」



「あいつだって母ちゃんが好きなだけだよっ！」



宮田だってマザコンじゃねーしっ？



「まあ、いいけど。とにかく姉ちゃん助けたいならオレに全面的に任せてくれる？」








くぅ⋯



結局ガヤさんに取られるだけなのか？



オレの弱みに付け込んで言いたい事言ってきやがってぇ⋯



「最終的にはオレが助けんのっ。」



「無理だな。」「なんで？！」




オレの形相にふって笑ってる。
くそ。ムカつく。









「おまえはただの弟だからだよ。」



そう言ってじゃ、今日帰りおまえん家行くから姉ちゃんに連絡しとけよー？って喫煙室から出てくガヤさん。






・・・ただの、おとうと？




バカバカ。



血繋がってんだぞ？オレはっ。


小さい頃からずっと一緒だったんだぞ？


一緒に風呂入った事だってあるし？







・・・でもいつかはオレから離れてくんだ。



わかっちゃいるけどもう少し悪あがきしてーの。



⋯あねきぃー、



いったいどんな男に引っかかってんだよ？



バカ姉貴っ！！




イライラしてタバコをもみ消して、すぐまた新しいタバコに火を着けた。




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