29 裕太side ページ30
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「玉森さんっ、」
「雪ちゃん、お疲れぇーっ。」
お待たせしましたって、息を切らしてる雪ちゃんはそう、あのコンパの時のおもちちゃん。
送り届けたあの日、ひょんな会話からオレたちに共通点を見つけてそれから意気投合したんだ。
即連絡先を交換して毎日のようにメールをして、今日あの日以来久々に会うことになる。
「雪ちゃん、今日も相変わらずおもち感半端ないね。」
「⋯なんですか?それ。」
ほんっとに美味そうなほっぺ。
いつか食ってもいいかな?
とは言えオレは雪ちゃんに特別な感情がある訳では無い。
なんで仲良くなったかっていうと
オレらは絶対に譲れない思いが共通してあったからだ。
「玉森さん?結局、お姉さんの男関係は詳しくわかったんですか?」
「わかんねーの。結局。でもまた明日にでも姉貴の会社帰り待ち伏せして様子見に行くつもり。」
うんうん、それがいいですよ?きっと何かわかるはずです!なんて。
こんなオレの話しを親身になって聞いてくれる
いや、むしろこんな話しを真剣に誰かと話せる日が来るなんて。
その事だけでも軽く感動しちゃう。
「⋯雪ちゃんは?」
オレの問いかけにわかりやすく顔が曇ってる。
こっちの話はオレなんて比じゃないくらい深刻だから。
「もう、ダメです。来週会ってくれないか?って。」
「再婚相手に?」
「いくら反対しても、会えば気に入ってくれるよって。」
もう目に涙が滲んでるからいたたまれなくなる。
雪ちゃんはお父さんが大好きで
ずっと父一人子一人でなんの不満もなく生活してたらしい。
それなのに最近になって女の影が、って。
しかも問い詰めたらあっさり結婚したいと言われて衝撃を受けたって。
「⋯会うの?」
「これ以上駄々こねててもパパを困らせるだけだってわかるから⋯もう、逃げられない所まで来てます。」
「わかんないよ?めっちゃ、嫌な女だったらおもっきし反対できるじゃん!」
「⋯でもいい人だったら、って思うと⋯もう、」
玉森さーん、って、涙目でうるうると見つめられて思わず頭よしよししちゃうし。
もう他人事とは思えないこの事態。
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mora(プロフ) - わたし、毎日でもいけます←ヲイ 北山さんじゃないけと、求められたら答えられる自信あり。←聞いてない (2019年1月15日 15時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そーですよね。友達とか意外と最高かも。。ずっと一緒にいられるから(T_T)みっくんと結婚なんてしたらほんと不器用で可愛らしいしかなくて子供と一緒にいる感覚になりそう(笑)それで3日に1度オスになってくれたら言う事なし!←結構贅沢な事言ってる(笑) (2019年1月15日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - 結局、北山担はどんな北山さんでもまるっと好きですからお近づきになれるなら立場どれでもいーですよねー♪笑確かに結婚するならたいぴかも。あーでもなぁ、不器用な北山さんが見せてくる頑張ってる感もやっぱり捨てがたいー。←真剣 (2019年1月14日 22時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» タイプ全然違うから迷ってしまいません?結婚するならたいぴ、遊ばれるならみっくん←おい。いや、みっくんなら恋人でも結婚でもはたまたお友達でもなんでもいいんですけどね(T_T) (2019年1月14日 22時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - たいぴか…。ちょっといーかも 笑 でも結局北山さんがいい!って絶対なりますよねぇ。タイプ全然違いますもんねぇ。 (2019年1月13日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年10月17日 14時