26 裕太side ページ27
・
オレの隣りに座るこの子は
よく見てみると色々と回りに気を使ってて、
他の人にも声かけて一緒にお酒注文してくれてる。
それが嫌味なく自然に振舞ってるから
なんだかすごく気の付く子なんだなって。
⋯姉貴みたいだな。
この子もお姉ちゃんなのかなー。
運ばれて来たドリンクを店員さんと一緒に配って回るこの子の顔を見つめる。
透き通るような肌が綺麗な色白な子。
姉貴と限りなく近い肌質⋯
そこだけでだいぶ好感が持てる。
ほっぺたがプクってしてて美味しそうだ。
だから君は今からおもちちゃんだな。
はっ!ヤバっ!
おもちちゃんに夢中で姉貴を見てなかったっ!
早速一人の男にロックオンされてんじゃねーかっ!
彩音さんと姉貴、それからおもちちゃんと他二名。
・・・客観的に見てもやっぱりうちの姉貴がピカイチだ。間違いない。
姉貴を狙わない男がこの中に、いや、この世にいない訳ないじゃんっ。
くぅーっ⋯
謎の男から遠ざける為とは言え、こんな所に姉貴を自らお膳立てして連れて来るなんてバカな事した。
他の男なら我慢する、なんてやっぱり出来る自信ねーよー。
「玉森さん?」
なんだい、おもちちゃん。
今度は情けない顔で声も出ずおもちちゃんを見ると、
「さっきからAさんの方ばっかり見てますね?狙ってるんなら私、席変わりますよ?」
「あ、いや、大丈夫。」
姉貴だけ苗字をさらっと伏せてたから。
ほんとに姉弟なんてわかんないもんなんだな。
「そうですか?無理しないで言って下さいね?」
小声で懸命にオレをアシストしてくれようとするおもちちゃん。
君は何しに来たんだ?こんなオオカミだらけの草原に。
子ウサギちゃん、食べられちゃうじゃんっ!
⋯任務変更だ。
今日は姉貴も、この子ウサギ、いやおもちちゃんも無事に家に帰さないと。
気苦労が倍になったわ。
オレははぁー、っと、深いため息を付いた。
・
1360人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mora(プロフ) - わたし、毎日でもいけます←ヲイ 北山さんじゃないけと、求められたら答えられる自信あり。←聞いてない (2019年1月15日 15時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そーですよね。友達とか意外と最高かも。。ずっと一緒にいられるから(T_T)みっくんと結婚なんてしたらほんと不器用で可愛らしいしかなくて子供と一緒にいる感覚になりそう(笑)それで3日に1度オスになってくれたら言う事なし!←結構贅沢な事言ってる(笑) (2019年1月15日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - 結局、北山担はどんな北山さんでもまるっと好きですからお近づきになれるなら立場どれでもいーですよねー♪笑確かに結婚するならたいぴかも。あーでもなぁ、不器用な北山さんが見せてくる頑張ってる感もやっぱり捨てがたいー。←真剣 (2019年1月14日 22時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» タイプ全然違うから迷ってしまいません?結婚するならたいぴ、遊ばれるならみっくん←おい。いや、みっくんなら恋人でも結婚でもはたまたお友達でもなんでもいいんですけどね(T_T) (2019年1月14日 22時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - たいぴか…。ちょっといーかも 笑 でも結局北山さんがいい!って絶対なりますよねぇ。タイプ全然違いますもんねぇ。 (2019年1月13日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Haru | 作成日時:2018年10月17日 14時