オレの姉貴の恋愛事情。

２５ 裕太side ページ26

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強硬手段だ。



とにかく姉貴の回りから固めてこうって決めた。
どんな奴に入れあげてんのか見ておかなきゃ気が済まないってのっ。




彩音さんは姐御肌で可愛く振舞ってたら色々情報入りそうだし。



もう一人⋯柏木さんが駆け寄って来た時この男が？なんて敵意むき出しな顔しちゃったけどすぐ違うってわかった。




コンパに参加したかったのもこうなりゃ違う男に目を向けてくんないかなーって。



こうなりゃオレが認めた男だけだ、姉貴と付き合えるのはっ！






⋯ガヤさんはダメだ。
完璧過ぎて兄貴にすんのは気後れする。



結局ガヤさんに口説かれてるにも関わらず姉貴にはあんま響いてないみたいだからちょうどいいわ。





「オレが姉貴に似合う男探してあげるっ。」



あ、やば。心の声が出たわ。



「⋯バカじゃないの？」



オレの魂胆があっさりバレちゃったじゃんっ。仕方ない。開き直るしか。



「いい？男は顔じゃないからね？ハートだよ？ハート！」



「そんな人を裕太が厳選してくれるって訳なの？」



「そ！それならオレも安心だしね？」





ほんとぉー？ってジト目で見られるけど
真面目にほんと！！って強めに返しといた。





今までは姉貴の彼氏って、響きだけでアレルギー出そうだったけどそんな事言ってらんない。



オレが姉貴に取り憑いてるよくわかんない謎の男から救い出すんだ！！姉貴、それまでの辛抱だかんな？









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・・・ダメだ。




柏木さん以外の男が全員姉貴を狙ってる気がして気が気じゃないじゃんっ！やっぱりコンパなんて姉貴に参加させるんじゃなかっ「あの⋯」



メラメラしてる所に声をかけられて
なに？ってそのままの形相で答えるとめっちゃビビられた。



まずい。オレ、コンパ来てんじゃん。
姉貴の男探しだけの任務じゃなかった。



柏木さんや彩音さんの顔を立てて、ここは笑顔笑顔⋯。



「お酒⋯なくなってるから何か頼みましょうか？」



ビビらせたものの、笑顔に切り替えたオレに安心するようにそう言ってメニューを渡してくれる、



⋯んー、名前忘れたな。なんだっけ？

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