オレの姉貴の恋愛事情。

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「ちょっと裕太っ、どういうつもりよ？こんな所までわざわざ迎えにくるとか？」



二人と別れてからすぐに尋問する。



「え、ここ別にオレの帰りの路線じゃん。一緒に帰った方が買い物して帰る時とか荷物持ってあげられるし。」



「そんな事言ったって、私はだいたい同じ時間に終わるけど裕太は残業とかあるでしょ？」





「まーねー。そこは諦めるけど、出来るだけ早く帰れるように頑張るつもり。」




⋯なにそれ？
涼しい顔して言ってる裕太がほんとに何考えてんだかわかんない。シスコンにも程度ってもんがあるでしょーよっ？




「悪いけど私一人で帰れるからね？」




「いいじゃん。オレが帰りたいんだから。」




いや、ぜんっぜん良くないけどっ？



でも言い出したら聞く耳を持たない裕太にふぅー、とため息を付く。





「それからコンパ、ほんとに行くの？意味わかんないよ？」




「姉貴だって行くじゃん。」





⋯あの流れからしてしょうがないでしょ？



裕太がコンパ行ってみたいなんて言ったら
柏木も彩音もノリノリで、目の前で携帯弄りながらあっという間にメンツ集めちゃうんだもん。



姉弟でコンパとか聞いたことないけど？！
って言う私の抵抗も虚しく、言わなきゃバレへんて、なんて。



さっき似てる、とか言ってたのはどこの誰でしたっけ？




「裕太があんな事言うからじゃんっ、おかげで私までとばっちりだよっ？」







「⋯片想いの存在、話してないからでしょ？」



⋯っ、急にぶっ込んでくるんだから、



「同期にも話せないような事なの？」



「そ、そんなんじゃないって、」



あぁーっ、もう裕太には全て見透かされてるような気がしてなんだか居心地が悪いっ。

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