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からだ、ダルイ。
あれからまた求められて気持ち昂って泣いてしまうし。
だって宏光はそれなりに私の事好きなんだよね?そう思うだけでなんだか嬉しくて、この関係が切なくて。
「⋯苦し?」
私の涙を拭いながら瞳を揺らす宏光に
ただ、首を横に振ることしかできなくて。
めんどくさい女になりたくないから。
涙なんて見せちゃダメなのに。
「気持ちよくて涙出ちゃった。」
その場しのぎの言い訳を信じたかわからないけど愛しそうにキスしてくれたから大丈夫、って安堵する。
⋯なんで今日はそんな甘い目で見てくるの?
そんな顔されたら図に乗っちゃうって。
告白されたって言った事が宏光の気持ちに何かしら変化が生まれたのかな?
それならガヤさんの言った通りになってるのかもしれない。
⋯ガヤさんに、ちゃんと断らなきゃ。
宏光に言われただけじゃなくて、
やっぱり私は宏光が好きだから。
この関係がどこまで続くかはわからないけど
宏光と向き合ってみたいって。
ボロボロになったっていい
好きだから。変な打算で傷つかないように振る舞っても後で後悔しそうな気がした。
静かに玄関のドアの鍵を開けるとまだ煌々と灯りが付いていて、あぁ、裕太、まだ寝てないんだなってだるい体を引き締める。
リビングの扉を開けると裕太が携帯弄りながらおかえりーって。
「ただいま。お風呂入ってくるね?」
ドアから顔だけ覗かせてそのままお風呂場に直行するつもりがちょっとこっち来て?って呼ばれてドキってする。
「え?お風呂入ってからじゃダメ?」
「ダメ。早く。」
⋯なんでよ?
恐る恐る、できるだけ何もないような顔をして裕太の隣へ座った。
「上着くらい脱いだら?」
言いながら私のコートのボタンを外してくるから自分でするからって裕太の手をとる。
「⋯何?なんか話し?」
コートのボタンを外しながら裕太の顔を覗き込むとやたらと真剣な顔してる。
「⋯姉貴さ?ガヤさんと付き合うの?」
「⋯付き合わないよ。なに?心配してたの?」
「そりゃそうだよ。他に好きな人いるから?ガヤさんじゃダメとか?」
こんなに改まって聞かれるとさすがに嘘付けない気がした。
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mora(プロフ) - わたし、毎日でもいけます←ヲイ 北山さんじゃないけと、求められたら答えられる自信あり。←聞いてない (2019年1月15日 15時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そーですよね。友達とか意外と最高かも。。ずっと一緒にいられるから(T_T)みっくんと結婚なんてしたらほんと不器用で可愛らしいしかなくて子供と一緒にいる感覚になりそう(笑)それで3日に1度オスになってくれたら言う事なし!←結構贅沢な事言ってる(笑) (2019年1月15日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - 結局、北山担はどんな北山さんでもまるっと好きですからお近づきになれるなら立場どれでもいーですよねー♪笑確かに結婚するならたいぴかも。あーでもなぁ、不器用な北山さんが見せてくる頑張ってる感もやっぱり捨てがたいー。←真剣 (2019年1月14日 22時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» タイプ全然違うから迷ってしまいません?結婚するならたいぴ、遊ばれるならみっくん←おい。いや、みっくんなら恋人でも結婚でもはたまたお友達でもなんでもいいんですけどね(T_T) (2019年1月14日 22時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - たいぴか…。ちょっといーかも 笑 でも結局北山さんがいい!って絶対なりますよねぇ。タイプ全然違いますもんねぇ。 (2019年1月13日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年10月17日 14時