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私の事をじっと見つめる北山に何?って目線でもう一度問いかけた。
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「⋯好きだ。」
・・・え?
「な⋯なに?ちょっとよくわからないんだけど?」
「だからシカトしろっつっただろ?」
「え?シカト?」
ん?今北山好きだって言ったよね?
何が好きなの?
頭では理解しようとするのに
そんな訳ないって否定する気持ちも出てきて軽くパニックを起こす私にふって笑ってる。
「七面相になってっぞ?」
「⋯今の言葉を処理するのに時間かかってるの。」
「処理なんてしなくても聞かなかった事にしといて?」
「え?ちょっとほんとによくわかんないんだけど?」
オロオロしちゃう私にしょうがねーなーって。
「オレは、伊藤Aの事が好きみたいだ。」
「⋯嘘だ。」
「⋯だな。嘘ならいいのにな。」
「なにそれ?」
「⋯オレって人の物しか好きになれない性分なのかな。だいぶショックなんだけど。」
⋯ずるいよ。
なんでこんな弱ってる状態でそんな事言ってくるの?
抱きしめたくなっちゃうじゃん。
「きたやま⋯」
ここで、私も好きだよって言えたらどんなにいいだろう?
でも私にはタカシがいる。
タカシの顔がチラついてそんな事言えるはずも無かった。
「今だけだわ、こんな事言いたくなるのはさ。だから忘れて?」
そう言って目を閉じてしまった。
そんな事って⋯?
だって、桐谷部長は?もういいの?
じゃあなんでそんな弱ってるわけ?意味わかんない。
忘れられる訳ないし?
「北山のバカ⋯」
思わず口を付いて出た言葉に眼を閉じたまま笑ってる。
「ほんと、今更なんだ?って話だよな?」
でもさ?って。目を開けてまた、見つめられる。
「⋯もし、二階堂と上手く行かないような事があれば全力で本気出すかな。」
だからそんな事ないように仲良くやんだぞーって
そう言い残して喋り疲れたのかほんとに寝てしまった。
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Haru(プロフ) - ぴのさん» わざわざこちらにも!ありがとうございます!ほんと、ぴのさんのコメがずっと引っかかっててお陰様で物語のエンドが見えてきました(^^)ガヤさんの気持ちなんて考えもしてなかったので(笑)こちらこそ、ありがとうございます! (2018年11月20日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - ありがとうございますm(__)m 私の妄想で…ガヤさん、嫉妬させていただき…なんだか、私も作品に参加できた気持ちで、嬉しいです。毎日 更新が楽しみです。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ぴのさん» ガヤさん、来ましたよぉー!(笑)ガヤさん、今後四角関係参入できるか!?まだわからないですがそちらもハラハラしながら続き見ていただければと思います♪ぴのさんを思い浮かべながらガヤさん嫉妬させてみました(笑) (2018年11月16日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - きたきた〜ガヤさんの、ほどよい嫉妬(>_<) タカシの存在の大きさも、ハラハラです!でも…やっぱり北山君なんですよね。弱気な北山くんに、どう向き合うのか楽しみです。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - kanonさん» 断腸の思いですよ、タカシぃ(TT)タカシが報われるようにしたいんですがまだノープランです(いまだに笑)続きすみません^^;今アップしましたのでまた読んで下さいね♪いつもお忙しい中コメントありがとうございます(^^) (2018年11月15日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年10月1日 13時