１１２ 北山side ページ17
「ずっと後悔してんの。後悔したって彼女の傷は治せないのにさ。」
ほんっと、最低だよ、って⋯
崎本部長も今だにその子の事過去に出来てないのか？
良かれと思ってそんな別れ方したのが仇になったのか
もっとお互い納得した上で別れられてたら後を引きずらなかったのか？とか。
⋯オレはどうなんだ？
結局麗華さんと別れ話しすら出来てないのに。
元に戻りたいなんてもう言わないから
ちゃんと最後の別れくらいしたい、って想いがふつふつと込み上げてくる。
そんな事を考えてると
何かを言い辛そうにしてる崎本部長の顔。
「・・・伊藤A、元気か？」
「⋯？元気っすよ、」
って、え⋯？
「⋯その相手の子って⋯」
薄く苦笑いして、あぁ。やっぱり伊藤の過去、おまえ知ってんだなって。
マジかよ？まさかイトの事だなんて思いもしてなかった。
「北山、同期だし仲良かったろ？今のおまえ見てるとどうしても伊藤を思い出すよ。」
「⋯イト、まだトラウマ抱えてますよ？」
こんな事すぐ言うつもりじゃなかったのに
今のイトが苦しんでるならなんとかしてやれよって縋る思いで気付いたら言ってた。
オレの言葉にわかりやすく目を見開いて
やっぱりそうなのか⋯って黙り込む崎本部長。
「いったい何年経ってんだ？今更どんな顔してあの時は悪かったって言えばいいのかわかんねーんだ。」
「⋯どんな顔だっていいっすよ、イトはきっと崎本部長との事、いい思い出に出来てないみたいだから。あいつの事、何とかしてやってくれませんか？」
お願いしますって、無意識に頭下げてた。
あの時、ベットで眠りながら涙を流したイトは
きっとずっと、今でも苦しんでる。
まるで他人事とは思えなくてイトの事考えるだけでオレも苦しいんだよ⋯
「北山は？桐谷とは綺麗に切れたのか？」
少し疲れた表情で聞かれる。
「綺麗も何も⋯別れ話すらさせて貰えてないです。」
そもそもこんな関係に綺麗な別れ、とかいう言葉すら不似合いな気がするのは常に罪悪感と隣り合わせだったからか？
終わりすら曖昧な、オレ達みたいな不確かな関係には
もしかしたらこんな別れ方が一番適してるのかもしれない、なんて思う事もある。
オレの返事に短く、そうか、と呟いてる。
途端顔を上げて
「桐谷と会わせてやろうか？」
予想外の崎本部長の言葉に即答する事が出来なかった。
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Haru(プロフ) - ぴのさん» わざわざこちらにも！ありがとうございます！ほんと、ぴのさんのコメがずっと引っかかっててお陰様で物語のエンドが見えてきました(^^)ガヤさんの気持ちなんて考えもしてなかったので（笑）こちらこそ、ありがとうございます！ (2018年11月20日 10時) (
レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - ありがとうございますm(__)m 私の妄想で…ガヤさん、嫉妬させていただき…なんだか、私も作品に参加できた気持ちで、嬉しいです。毎日 更新が楽しみです。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ぴのさん» ガヤさん、来ましたよぉー！（笑）ガヤさん、今後四角関係参入できるか！？まだわからないですがそちらもハラハラしながら続き見ていただければと思います♪ぴのさんを思い浮かべながらガヤさん嫉妬させてみました（笑） (2018年11月16日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - きたきた〜ガヤさんの、ほどよい嫉妬(>_<) タカシの存在の大きさも、ハラハラです！でも…やっぱり北山君なんですよね。弱気な北山くんに、どう向き合うのか楽しみです。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - kanonさん» 断腸の思いですよ、タカシぃ(TT)タカシが報われるようにしたいんですがまだノープランです（いまだに笑）続きすみません^^;今アップしましたのでまた読んで下さいね♪いつもお忙しい中コメントありがとうございます(^^) (2018年11月15日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2018年10月1日 13時
