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「わ、Aさん、大丈夫？！」
「A、寄りかかるならオレにしろって。」
そんな声が両方から聞こえて来るけど
もうよくわかんないくらいフラフラ。
「なんでガヤさんなんだよ？！彼女持ちは遠慮しろよっ。」
「元カレなんだからこれくらいはしていいだろ？」
「そんな事言ってると彼女に言いつけるぞ？元カノに触りたがってるって！」
「⋯本気でそれ言ったらおまえ会社からいられなくなるぞ？」
それパワハラっ！！ガヤさん最低！とか
ギャースカ喚いてるニカちゃんの声が遠くで聞こえる。
電話の鳴る音⋯
藤ヶ谷がすぐさまもしもし？って話してて
ニカちゃんに何か言って別れたみたい。
「ホテルまですぐだから頑張って？」
ニカちゃんに支えられながら自分の部屋の前のドアに立つ。
「ニカちゃん、ありがと。」
早くベットに横になりたい。
ニカちゃんに手を振るとニカちゃん越しに北山と相沢さんが隣りの部屋の前まで歩いてくるのが見えた。
⋯相沢さん、隣りの部屋だ。
私の視線に気付いて振り向いたニカちゃん。
「ミツ、今日はそこで寝るの？」
「⋯あぁ。だからオレ達の部屋好きに使っていーぞ。」
「そうさせてもらう。」
行こ、Aさんってまたニカちゃんに抱えられた。
二人が部屋に入ってドアが閉まる音を背中に聞きながら
なんだか惨めで悲しくて泣きそうになる。
⋯今日北山とほとんど会話してないな。
遠くで見つめてばっかだったな、なんてぼんやり思ってるといつの間にかエレベーター降りて下の階に来たみたい。
「⋯ニカちゃん？」
「ここ、オレとミツの部屋。」
言いながらカードキーを差し込みドアを開けてるニカちゃんにそこで初めて我に返った。
「っ、ニカちゃん？私、自分の部屋に戻るっ。」
「隣りの部屋、ミツと相沢がいるのに？」
冷静なニカちゃんの声で頭の中がどんどん冷えてく。
「ほんとに何もしないから。」
そう言って私の背中を押すニカちゃんに促されるまま後ろでドアの閉まる重い音が静かに響いた。
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Haru(プロフ) - にかみつばさん» 初めまして(^^)そんな風に言って頂けるとはっ。ありがとうございます！ニカ担さんですかね？これからニカちゃん出番たっぷりありますので楽しんで頂ければ嬉しいです♪ (2020年5月31日 20時) (
レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - 初めまして。ストーリーに引き込まれるようにここまで一気に読ませて貰いました。本当に小説を読んでいるような気持ちになりました。 (2020年5月31日 1時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - パンダさん» な、なぬ？！（笑）鼻血ですか？だ、大丈夫ですかっ？恋愛マゾ。私もそうかもです（笑）これからこの溺れてるみっくんをどう陸地に上げるか今超悩み中で^^;しばらく溺れさせときますので今度はティッシュ必須で見てやってください（笑） (2018年9月5日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
パンダ(プロフ) - Haruさん、ご報告です！無茶苦茶になってる北山くんに興奮したのか鼻血出ました(笑)恋愛マゾ気味の私は、イトちゃんの恋より北山くんの苦しさに共感してしまいます。女なのに…。深く溺れるみっくんたまらないですー (2018年9月5日 16時) (レス) id: a68f49692e (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ノリコさん» イトちゃんの苦しさが堪んないですよね。北山くんも辛いです。イトちゃんも今は苦しいですがそのうち光が見えてきますので懲りずに読んで頂けたらと思います。終わりの方は苦しさだけじゃなく楽しい展開に出来るようにしたいと思ってます♪ありがとうございます！ (2018年9月3日 0時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2018年8月15日 20時
