２２ 北山side ページ22
急いで食堂を後にした。
そのまま階段を上り屋上へ出る手前の非常階段まで足早にかけ上る。
「⋯やっぱり来た。」
ハァハァと息切れするオレを嬉しそうに見上げて階段の隅にちょこんと座ってる麗香さん。
はぁーーと大きく息を吐いて麗香さんの隣に座った。
「さっきからチラチラ目が合っちゃってたから早く二人になりたかったの。」
「⋯楽しそうに旦那とランチとか見せつけてくるから気になんだろ？」
「偶然一緒になっただけよ。まさかあの人が社食利用するなんて思わないじゃない。」
言いながらオレの手に細い指先を絡めてくる麗香さんの手は真夏でもひんやりしてて
その手を温めるようにギュッと握り返した。
「沖縄、泊まるホテルにプライベートビーチあるらしいのよ。一緒に行きたいな。」
「⋯いいね。行こうぜ。」
うん、絶対ね？って可愛く見上げてくる麗香さん。
「⋯伊藤さん、誘ったの失敗しちゃったかなー」
「なんで？」
「そういえば宏光と同期だったわよね？あんなに仲良いなんて知らなかった。」
麗香さんの顔を覗き込むとほんとにつまらなそうな顔してて、オレのためにヤキモチなんて妬くんだって少しビックリする。
「⋯仲良いって、普通だよ。」
麗香さんのヤキモチが嬉しくて
でもそれを隠すように言うと
「高見さん」
突然、一昨日ホテルに行った子の名前が麗香さんの口から出てきてドキッとする。
「あの子の事は別に何とも思わなかったのにな⋯」
「⋯なんで知ってんの？」
「そういうの耳に入るのよ、すぐ。」
耳に入ってても昨日オレとなんて事ないように会ってたんだ。
「⋯どっちかっつーとそっちの方責めてもらいたいんだけど？」
「どうして？私以外の女の子と遊んだっていいよって言ってるでしょ？」
⋯だからってさ。
なんもないイトとの事は変なヤキモチ妬いてきて
一線を超えた高見との事は何とも思ってない様子の麗香さんにため息が出る。
「⋯わっかんないね、麗香さんは。」
いつまで経っても掴み所のない麗香さんに対してもどかしくてしょうがない。
その隙間を埋めたくてキスをした。
止まんなくなって胸を押されるまでずっと。
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Haru(プロフ) - にかみつばさん» 初めまして(^^)そんな風に言って頂けるとはっ。ありがとうございます！ニカ担さんですかね？これからニカちゃん出番たっぷりありますので楽しんで頂ければ嬉しいです♪ (2020年5月31日 20時) (
レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - 初めまして。ストーリーに引き込まれるようにここまで一気に読ませて貰いました。本当に小説を読んでいるような気持ちになりました。 (2020年5月31日 1時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - パンダさん» な、なぬ？！（笑）鼻血ですか？だ、大丈夫ですかっ？恋愛マゾ。私もそうかもです（笑）これからこの溺れてるみっくんをどう陸地に上げるか今超悩み中で^^;しばらく溺れさせときますので今度はティッシュ必須で見てやってください（笑） (2018年9月5日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
パンダ(プロフ) - Haruさん、ご報告です！無茶苦茶になってる北山くんに興奮したのか鼻血出ました(笑)恋愛マゾ気味の私は、イトちゃんの恋より北山くんの苦しさに共感してしまいます。女なのに…。深く溺れるみっくんたまらないですー (2018年9月5日 16時) (レス) id: a68f49692e (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ノリコさん» イトちゃんの苦しさが堪んないですよね。北山くんも辛いです。イトちゃんも今は苦しいですがそのうち光が見えてきますので懲りずに読んで頂けたらと思います。終わりの方は苦しさだけじゃなく楽しい展開に出来るようにしたいと思ってます♪ありがとうございます！ (2018年9月3日 0時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2018年8月15日 20時
