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食堂にに入るなり腹減ったぁーって次々と単品を取ってく北山。
「生姜焼きと唐揚げとカレーっておかしくない?!」
ついついいつもの調子で突っ込みを入れると
うっさいわっていつものように返ってきて
さっきまでどうやって北山と話ししよ?って緊張してた分拍子抜けする。
「おまえな、パスタランチって、そんな女子みたいなもん食うわけ?」
私のトレイを覗き込みながら言ってる北山を見ると、昨日何かあったっけ?っていうくらい自然な私達⋯
「悪いけど女子ですからね?あ、ほら、桐谷部長も私と同じもの食べてるっ。」
ちょうど遠くで桐谷部長を見つけて視線を促す。
「出来るいい女は今日はパスタランチなんですぅー」
桐谷部長をチラっと見て、はいはい、って適当に返事した北山はもう唐揚げを頬張ってる。
「ね、桐谷部長の隣りの人、旦那様なんでしょ?」
「あー、小沢専務」
「⋯噂では聞いてたけどこうしてツーショット見るとほんとに夫婦なんだあー」
別性で仕事してるから普段はあまり気にはしてないけど
桐谷部長が当時課長の時に次期取締役と結婚したという話は全社で話題になったはずだ。
桐谷部長よりも随分歳上の旦那様だけど
微笑み合って話してる姿はとってもお似合いだ。
「ね?いっつもああやってお二人でランチして「っつか昨日は悪かったな。」
桐谷部長夫妻をじっと見てしまってる私に、北山がなんて事ないように口いっぱいもぐもぐさせながら言ってる。
「あ、⋯うん。私が悪いよ。ついね、つい。」
「おまえは人の事に首突っ込み過ぎる悪い癖あるからな?」
「⋯だけど、北山がそんなに女の子好きだなんて変だな、って思ったんだもん。」
そしたらプって笑って
「オレは普通にめっちゃ女の子好きな健全な男ですけど?」
⋯そうだけど⋯
「だって、彼女いるって私に言ってた時、その彼女の事すごく大事にしてるみたいに感じたから。」
私の言葉に途端黙ってもぐもぐを再開しだした。
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Haru(プロフ) - にかみつばさん» 初めまして(^^)そんな風に言って頂けるとはっ。ありがとうございます!ニカ担さんですかね?これからニカちゃん出番たっぷりありますので楽しんで頂ければ嬉しいです♪ (2020年5月31日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - 初めまして。ストーリーに引き込まれるようにここまで一気に読ませて貰いました。本当に小説を読んでいるような気持ちになりました。 (2020年5月31日 1時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - パンダさん» な、なぬ?!(笑)鼻血ですか?だ、大丈夫ですかっ?恋愛マゾ。私もそうかもです(笑)これからこの溺れてるみっくんをどう陸地に上げるか今超悩み中で^^;しばらく溺れさせときますので今度はティッシュ必須で見てやってください(笑) (2018年9月5日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
パンダ(プロフ) - Haruさん、ご報告です!無茶苦茶になってる北山くんに興奮したのか鼻血出ました(笑)恋愛マゾ気味の私は、イトちゃんの恋より北山くんの苦しさに共感してしまいます。女なのに…。深く溺れるみっくんたまらないですー (2018年9月5日 16時) (レス) id: a68f49692e (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ノリコさん» イトちゃんの苦しさが堪んないですよね。北山くんも辛いです。イトちゃんも今は苦しいですがそのうち光が見えてきますので懲りずに読んで頂けたらと思います。終わりの方は苦しさだけじゃなく楽しい展開に出来るようにしたいと思ってます♪ありがとうございます! (2018年9月3日 0時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年8月15日 20時