北山さんに恋する彼女達 ☆after story☆ 【完結】

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今日のランチは北山カップルを見た私を励ます為に結構いいお店に来たっ。


１５００円！！奮発した甲斐あって
目の前に運ばれて来た美味しそうなプレート。


よし！これ食べて元気だそっ！って1人で気合い入れて食べてたらお隣りにハイスペックな大人な男女２人が座って来た。


４０代かな？スラっとした長身に質の良さそうなスーツを着こなしてる男の人と
これまたその隣りにはその男の人に引けを取らない美しい、いや可愛らしい大人な女の人。




「なあ、まだ会社にオレ達の事言わない訳？」


「･･･やめてよ。仕事にプライベート持ち込みたくないの。」


「そんな事言ったって来年には籍も入れるんだしそろそろ言ったっていいだろ？」


やっぱりカップル！！
そしてこちらも社内恋愛っ。


なんだろ？
今日は大倉、菅野ペア
北山、佐野ペア
そしてこのお隣りのハイスペックペアといい..


いったいなんでこんな完璧なカップルばっかり見ちゃうんだろ、ってドキドキしてると


「それとお願いだから社内で私の事下の名前で呼ばないでよね？」


「はいはい、気をつけますよ、仲村さん。」


もぅー、ほんとにわかってる？って不貞腐れてる様子もお美しい仲村さんと呼ばれる女の人...


ん？仲村さん？


よくうちの会社に訪問に来られてた方じゃない？もしやと思って仲村さんのジャケットをチラ見するとやっぱり。


うちの取引先の会社のバッチ付けてる。
北山さんとお仕事されてた方だ。


でもその頃とは髪の毛も短くなってるし
どことなく雰囲気も変わってるから気が付かなかった。
お美しいのに変わりはないけど。


やっぱりこんな素敵な彼氏がいたんだーって１人悶えちゃう。





ランチから戻ってしばらくすると
仲村さんカップルが入って来られて受付けに向かって来た。


大倉さんと約束があるとの事で取り次いだ。
大倉さんが来るまでロビーのソファーでお待ち頂くようご案内する。




「ね？なに？仲村さんとあの男性、すごいいい雰囲気じゃない？」


さすが麻里。ニヤニヤする私に後で教えてよ？なんてやり取りをしてると北山さんが外回りから帰って来た。


玄関入るなり仲村さんを見つけて一瞬動きが止まってる。


あれ？以前お仕事一緒にしてたんだよね？


北山さんの表情が固くてただならぬ雰囲気。


そこに仲村さんが北山さんに気がついて
すぐに駆け寄って行ってる。


何の躊躇いもなく笑顔で北山さんに話し掛ける仲村さんに対して終始笑顔の固い北村さん。

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