先輩の佐野さん。 ページ23
落ち着け。
さっきからソワソワとキッチンとリビングの間を行ったり来たりしてる事に気付いて、とりあえずソファーに座る。
タバコに火を着けて吸い込むけど・・・
ダメだ。味しねーし。
イライラする。
着けたばかりのタバコを揉み消して・・・
はぁー。
鳴りもしない携帯を何回見てんだよ。
土曜日。
今日Aが彼氏と絶対ちゃんと別れてくるって。
その後うちに来るように言ってるけど・・・
午後8時だ。
いったいいつまでかかんだ?
まさかやっぱり別れらんないわ、とか言われるんじゃねえか?
割と本気でオレが付いてくって言うと
頑なに拒んだA。
わかってるよ。
いきなり見知らぬ男から彼女と別れてなんて言われて修羅場しかない事は。
でもあんな様子のAがほんとにはっきり
彼氏に別れを告げられるのか正直疑問だったし
・・・そんな事よりもう彼氏と2人きりにさせたくないんだよな・・・。
なんかあるかもしんねーじゃん。
いや、オレが今まで割り込んでたのは百も承知だけどさ。
オレと関係持ってても彼氏とも普通に付き合ってた訳だし?でも、だからこそもうこれ以上ヤキモキしたり変に嫉妬したりすんのコリゴリなんだわ。
・・・もう無理っ!!
2人の話し合いが進んでんのかなんてわかんないけどもう、待ってられないっつの!
手に持ってた携帯をタップして
迷わずAに電話した。
だいぶ長いコール音の後
はい・・・って涙声のA。
「・・・泣いてんのか?」
やば。
別れ話の真っ最中にマジでオレ邪魔でしかねーじゃんっ。
「・・・ごめん、帰る時電話して。」
後ろ髪引かれる思いで電話を切ろうとしたら
北山くん・・・って。
「・・・もう自分の家にいるの。」
って。え?
「いや、オレずっと待ってんだぞ?うち来いっつったじゃん。」
「ごめん。ちゃんと別れて来たから。でも今日は会えない。」
弱々しくまた電話するねって一方的に切られた電話。
ずっと気張ってたから
とにかく別れたって聞いて大きなため息を付きながらソファーになだれ込んだ。
なんだよ、それならそれでメールくらいしろっつの。
でもあの部屋でAが一人で泣いてるんだと思うと
いてもたってもいられなくて急いで出掛ける準備をした。
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Haru(プロフ) - 恵美さん» 2回も読んで頂いたなんて嬉しすぎます!スッキリしていただけて良かった笑 ほとんどの作品読んで頂いてるなんて、光栄です。。また遊びに来てくださいね♪ (2018年6月15日 12時) (レス) id: d599b5b4d0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 本当にたくさんの応援、コメントありがとうございました!他の作品でもパンチの効いたmoraさん節楽しみにまっています(プレッシャー笑)またボードにもお邪魔しますね! (2018年6月15日 12時) (レス) id: d599b5b4d0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 水上さん目線はもはや私目線 笑私もその飲み会充分飲み明かせます。moraさんと共に♪ (2018年6月15日 12時) (レス) id: d599b5b4d0 (このIDを非表示/違反報告)
恵美(プロフ) - こんばんは!夜分にすいませんm(_ _)m2回読み直ししました。良かったです!スッキリしました。ほとんどの作品を読まさてもらってますので…更新楽しみにしてますね。おやすみなさい。 (2018年6月15日 0時) (レス) id: d7fb3062c5 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - 完結おめでとうございます!おつかれさまでしたー!こんなに素敵な作品をありがとうございました!また、荒ぶったわたしのコメントにも丁寧な返信とても嬉しかったです!他の作品も楽しみに読んでますのでまたコメント欄に登場したら構ってください 笑 (2018年6月14日 20時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年5月30日 10時