※ ページ30
「1回だけでもいいです。」
ほんとに聞こえてない振りしたいくらい小さい声で俯いて言ってる。
1回だけならいっかって一瞬でも思うのは男の性だよ。
一瞬の迷いの隙にリンがブラウスのボタンを自分で外してって相当動揺する。
そこまで本気なのか？
こんな２０歳の子にこんな事までさせて
このまま抱いてしまった方がリンも喜ぶんじゃねぇかなんて都合の良い事が頭を過ぎる。
童顔な顔付きとは裏腹ないい体に思わず手で顔を覆った。
「･･･勘弁して、リン。ダメだって。」
「ダメじゃないです。」
リンのでっかい目から大粒の涙が零れ出して
それでも、まだ脱ぎ続けるリンの手を
オレの理性フル回転させて止めた。
「こんな事すんな。な？おまえの事ちゃんと好きな奴の前でだけだろ？こんな事出来んのは。」
キャミソール１枚で泣き続けてるリンに毛布を被せる。
･･･オレ、自分で自分褒めたい･･･。
「じゃあ、じゃあ今日ここに泊まってっていいですか？」
それで最後にしますからって、言われると何も言えなかった。
とにかく家に電話させて友達の家に泊まるって事にして
楽しそうにお風呂も借りていいですか？なんてはしゃいでる。
無理して笑ってるリンが今どんな気持ちかわかんないけど一晩だけならわがまま聞いてやろって気になる。
なんだかんだで可愛いんだよな、こいつ。
こんな妹いたらいいななんて思わせられる人懐っこさが逆に変な男に引っかかんなきゃいいなって思うけど･･･
オレが言うなってな。
風呂から上がってオレの貸したTシャツを着て出てきた。
「おまえっ！ズボンも貸したろ？」
ギリッギリだぞ？もう見えそう。
「だって、ズボンぶかぶかでズレちゃうんです。」
くぁーーーっ。
オレはベットになだれ込んだ。
オレ今日寝ながら鼻血出るかも。
そしたらもぞもぞベットに入ってくるリン。
「オレも風呂入ってあっちのソファで寝るから。おまえもう寝てろ。」
わかりました、って言いながらもう寝転んでる。
オレはため息を付いて風呂場へ向かった。
･･････ってかなんでソファーで寝てんだよ？！
またでっかいため息を付いてオレはベットに潜り込んだ。くっそ。いい匂いさせてんじゃねえっっ。
悶々としながら眠りについた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 665人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - 私なんて四六時中妄想しててキモいなんてもんじゃありませんよ 笑 あぁ、佐野さんが早くみっくん(既に北山くんではない)の素肌に飛び込めるように頑張りますっ！！ (2018年5月30日 19時) (
レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - それ、たいへんじゃないですか！やだーもうー！やだぁー！笑笑笑真昼間に絶賛妄想ですよぉー(キモい) (2018年5月30日 12時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 佐野さん♪北山さんのお胸はいかがでしたか？ 笑 次は素肌のお胸にダイブ出来るように頑張りましょう 笑笑 ←妄想が止まらない作者 笑 (2018年5月30日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - それはもう、がっつり飛び込みました(はあと) 北山さん、後ずっちゃうくらいの勢いで笑 わたし、昨日から苗字が佐野になりました 笑 (2018年5月29日 21時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Stmさん» あんまり無い仲村さん推し、嬉しかったです♪佐野さんでなんとか押し通しましたっ。これからの続編もまたご期待に添えるよう頑張りたいですっ！佐野さん、早く彼氏と別れたらいいのになあ 笑 (2018年5月29日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haru
| 作成日時：2018年5月15日 11時
