北山さんに恋する彼女達

後輩のリン。 ページ28

･･･どういう状況だ？


なんでリンがオレのベットで寝てんだよ？！



すやすやと寝息立てて寝てるリンの胸元のシャツが肌蹴てて、オレはため息を付いてその上から毛布をかけてやった。





なんなんだよ。


あいつ。


なんでリンをオレに押し付けたりなんかすんだよっ。




今日は１課の飲み会で
やたらオレの側を離れないリンと二次会に行って、佐野さんも連れてった。


帰りオレん家連れてこって下心満載で。


そしたらあっさり


「鈴木さん酔っ払ってるから北山くん送ってあげて？」


そう言われて二人でタクシーに押し込まれたんだ。



どういうつもりか知んないけど



いや、あいつマジでオレとリンくっつけようとしてんじゃねえの？って本気で感じる時あるし。


勘弁してくれ。１０歳以上離れてんだぞ？
ギリ成人してるこいつに手出したりなんかしたら犯罪じゃんっ。





･･･それよりも
あいつはオレが他に女作ってもいいんだ。


しかもそれを自らお膳立てするみたいにオレらを二人っきりにさせたりするあいつの事マジでムカつくし。


ムカつくから電話。


「おいっ！結局リンの奴爆睡して家わかんねーからオレん家連れて来ちゃったじゃねえかよっ。」



半ば苦情だよ、苦情！



『･･･そう。良かったじゃん。』


「あ？！」


『リンちゃんなら寝込み襲っても文句言わないわよ。』


「んな事しねーよ。ってかAはそれでいい訳？」


『･･･いいよ。私何にも言う権利ない。』


じゃねって勝手に電話切るしっ。


くっそ！！



なんなんだよ･･･。









「･･･北山さん？」


おっ。もぞもぞと起き上がったリン。



「起きた？おまえタクシーで寝ちゃって家わかんないからとりあえずオレん所連れて来たんだけど。」



リンが目覚めてくれた事に胸を撫で下ろす。


いくらなんでも泊めんのはまずいだろ。


「とりあえず帰れ。タクシー呼んでやるから。」




携帯片手にタクシーに電話しようとしたらその手を掴まれた。


･･･ん？



「･･･やです。」



「･･･ん？」



ちょっと声小さくて聞こえなかった。
ってか聞こえない振りした。





「帰りたくないです。。」









･･････オレモテ期到来してるわ。

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