※ ページ16
･
「Aさん、起きて。」
んー、まだ寝てたい。
「起きないと襲うよ？」
へ？
重い瞼開けるとクスって笑ってる。
「お腹減った。ご飯食べに行こ？」
･･･起きたばっかでいきなり･･･？
やっぱ若いっていいな。。。
起き上がってぼーっとしてる私を見られてる事に気付いて見ないでよって、ついシーツを被る。
「Aさん寝起きが可愛いから見てたいんだよねー。」
なにそれ。バカにされてんのかな？
って思う私はやっぱ歳の事気にしてんだろな。
言い返す気力もないままシャワーを浴びに行った。
･
「うまっ！」
数々のパンを頬張りながら幸せそうに食べてる宏光。
「Aさんも食べて？」
少しずつ味見させてもらうだけでお腹いっぱいだよ。
「･･･食べないと大きくなれねえぞ？」
だからそんな細いんだろって。
「これ以上大きくなったらおばあちゃんになっちゃう。」
そういう意味じゃないでしょ？って割と本気で叱られる。
こんな時間が幸せで満たされる。
言った通り、ほんとに私を大事にしてくれる宏光だけど私達は付き合ってる訳じゃない。
ちょうどいい距離感。でも
「いっつもこんなに土日私が独占しちゃっていいの？」
大抵の週末はこうして会ってる。
他の彼女はいいのかな？って逆に心配になる。
「･･･だから言ってんでしょ？そんな何人もいないって。」
口いっぱいもぐもぐさせながらつまんない顔して言うけど･･･
どういう事なんだろ？
宏光の私といない時の私生活が全く見えて来ない。
「ね？何度も言うけど本命の彼女が出来たらすぐに言ってよ？」
こんないい男、誰もほっとかないと思うんだけど。
「何度も言うけどAさんが彼女になってくれたら言う事ないのに。」
「･･･バカ。」
私の言う事ちゃんと聞いてんのかな？
いっつもこうしてはぐらかされる。
覚悟は出来てるんだから。
いつでも宏光がいなくなる覚悟は。
でももう少しだけ
欲を言えば出来るだけ長く宏光とこうしてたい。
好きになったら負けだって思って強がってたのは最初だけでとっくに宏光にハマってる私。
でも身の程はわかってる。
「宏光の彼女には絶対ならないからね？」
私の言葉に可愛くため息を付いてみせる彼と手を繋いで店を出た。
取引先の北山さん。
続く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 665人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - 私なんて四六時中妄想しててキモいなんてもんじゃありませんよ 笑 あぁ、佐野さんが早くみっくん(既に北山くんではない)の素肌に飛び込めるように頑張りますっ！！ (2018年5月30日 19時) (
レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - それ、たいへんじゃないですか！やだーもうー！やだぁー！笑笑笑真昼間に絶賛妄想ですよぉー(キモい) (2018年5月30日 12時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 佐野さん♪北山さんのお胸はいかがでしたか？ 笑 次は素肌のお胸にダイブ出来るように頑張りましょう 笑笑 ←妄想が止まらない作者 笑 (2018年5月30日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - それはもう、がっつり飛び込みました(はあと) 北山さん、後ずっちゃうくらいの勢いで笑 わたし、昨日から苗字が佐野になりました 笑 (2018年5月29日 21時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Stmさん» あんまり無い仲村さん推し、嬉しかったです♪佐野さんでなんとか押し通しましたっ。これからの続編もまたご期待に添えるよう頑張りたいですっ！佐野さん、早く彼氏と別れたらいいのになあ 笑 (2018年5月29日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haru
| 作成日時：2018年5月15日 11時
