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同期の北山。 ページ1

「お、カン、今日飲みに行くか?」



エレベーターを下りて
乗り込もうとする北山に
すれ違いざまに声を掛けられる。


「・・・行きたいけど
今日は早く終われるかわかんないよ。」


「そんなのオレもだわ。
とにかく終わったら内線してよ。大倉が飲みたい飲みたいっつってるから付き合ってやるぞ。」


「うん。なるべく早く終わらせるよ。」


私の返事の途中で
閉まりかけたエレベーターの隙間から
よろしく〜って、ヒラヒラと手を振られた。



可愛いんだよ。
なにそれ?計算?


・・・な訳ないか。
女として見られてない私に計算する必要もない。


にしても天然の北山の魅力にやられっぱなしな私は
いつまで北山に片想いしてたらいいんだろ・・・。









「お疲れいっ。」



カタカタとパソコンと向き合ってると
大倉に不意に肩を叩かれた。



「・・・まだ終わってないよ。
もうちょっと待ってて?」



はーい、なんて言いながら
隣の椅子に座ってクルクル回転してる。



「北山まだ終わってないんでしょ?」


「うん。あいつももうちょいや言うてたー。」


「飲みたい飲みたいって騒いでるんだって?」


回転させてた椅子がキュって止まったかと思うと私をガン見してる。


「え?なに?」


「・・・感謝してやー?菅野さんそろそろ北山不足やろ?」


「・・・・・・余計なお世話。」


私の気持ちがなぜか大倉だけにはわかるらしい。
最初指摘された時は慌てて否定したけど
今ではもう開き直ってる。



「そろそろ告白せーへんの?」


「する訳ないじゃん。私なんかよりもっと若い子が順番待ちしてるよ。」


まあなーってケラケラ笑う大倉に
ムッときてフォローしてよ!なんて言いながら2人で会社を出ると
おせーよってちょっとむくれた北山が待ってた。


「内線してから出るまでどんだけかかんだよ。」


「女の子には色々あんねん、な?カンちゃん?」


確かにちょっと化粧直しするのに大倉を待たせたけど
これ見よがしにこんな時だけ女の子とか言う大倉が本気でムカつく。


でもそんな事より
・・・私なんか眼中にないってわかってるのに
わざわざ北山の為にメイクを直す私にも嫌気が差す。



完全脈ないのに
少しでも綺麗に見られたいって
ジタバタ足掻いてる自分がみっともなくて情けない。





・・・・・・33歳。
片想いこじらせ過ぎて自分が嫌いになった。

※→



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設定タグ:北山宏光 , Kis-My-Ft2 , 大倉忠義   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - 私なんて四六時中妄想しててキモいなんてもんじゃありませんよ 笑 あぁ、佐野さんが早くみっくん(既に北山くんではない)の素肌に飛び込めるように頑張りますっ!! (2018年5月30日 19時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - それ、たいへんじゃないですか!やだーもうー!やだぁー!笑笑笑真昼間に絶賛妄想ですよぉー(キモい) (2018年5月30日 12時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 佐野さん♪北山さんのお胸はいかがでしたか? 笑 次は素肌のお胸にダイブ出来るように頑張りましょう 笑笑 ←妄想が止まらない作者 笑 (2018年5月30日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - それはもう、がっつり飛び込みました(はあと) 北山さん、後ずっちゃうくらいの勢いで笑 わたし、昨日から苗字が佐野になりました 笑 (2018年5月29日 21時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Stmさん» あんまり無い仲村さん推し、嬉しかったです♪佐野さんでなんとか押し通しましたっ。これからの続編もまたご期待に添えるよう頑張りたいですっ!佐野さん、早く彼氏と別れたらいいのになあ 笑 (2018年5月29日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2018年5月15日 11時

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