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#42 ページ42

コートの片付けと相手チームへの挨拶を終えた私達は、体育館を出て校門へ歩いていた


「武田先生はああ言ってくれたけど、正直、及川のいる青城と真っ向勝負で戦って勝つためには、まだ決定的に足りないものがある」


先頭を歩いていた澤村さんが言う


「ほおう、さっすがキャプテン。ちゃんと分かってるねえ」


そこに口を挟んだのは、校門に寄りかかって腕を組んでいる、及川だ


「出たな大王様!何の用だ!」


「何だコラ、やんのかコラ」


田中さんと、その後ろに隠れながら日向が及川に向かってガンを飛ばす


「そんな邪険にしないでよ。ちっちゃい君、最後のワンタッチとブロード、凄かったね」


及川が笑顔で言う


それはまるで子供を褒めるような言い方だったが、日向は照れたように頭をかく


そんな日向に、及川は少し低い声で言う


「次は最初から全力でやろうね」


それは、まるで宣戦布告のようだ


「まだ、セットアップは見せてなかったし。あ、そうそう、勿論サーブも磨いておくからね」


日向と月島をおちょくるように言う


「君らの攻撃は確かに凄かったけど、レシーブがぐずぐずじゃ直ぐに限界がくるんじゃない?強烈なサーブ打ってくるやつは、何も俺だけじゃないしね」


話しながら、及川はこちら側へ向かって歩き始めた


「インハイ予選はもうすぐだ。ちゃんと生き残ってよ。俺はこの、クソ可愛い後輩を、公式戦で同じセッターとして、正々堂々叩き潰したいんだからさ」


そうして、影山を指さした


「レシーブなら特訓する!」


「レシーブは一朝一夕で上達するもんじゃないよ」


及川は、月島の腕を掴んで言った日向を見据える


「キャプテン君はわかってると思うけどね。大会までもう時間は無い。どうするのか楽しみにしてるね」


強者の余裕を見せつけてやろう、とでも言うように落ち着いた様子のまま言う


すると突然、及川はパンと手を叩いて言った


「さて、君達への話はおしまい!それより・・・まさか烏野にいるなんてね。驚いたよ」


不思議そうな顔をする部員をおいて、及川は私の目の前で立ち止まった


「ねえ、A」


にこりと笑う及川に、私は小さく溜息をついた


「・・・久しぶり、徹」

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(プロフ) - 睡蓮。さん» コメントありがとうございます!そしてご指摘頂いた誤字は訂正しました。ありがとうございます! (2021年6月16日 16時) (レス) id: 41f6dfb226 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮。(プロフ) - めっちゃおもろいです!続き気になります!失礼ですが、#21の月島のセリフで、身長が慎重になっていると思われます!間違っていたらすみません!! (2021年6月16日 12時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
なっつ - とってもおもしろいです!!更新楽しみにしてます、、!!! (2020年6月3日 21時) (レス) id: a6681d3b33 (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - 夢主ちゃんのことがすごい気になります!!更新楽しみにしています。 (2017年2月22日 8時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - この作品マジで面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2016年12月30日 19時) (レス) id: 0a11ec4996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年11月9日 2時

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