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#12 ページ12

「・・・はぁ」


ひとつため息をこぼし、扉を開く


「わかりました。けど、なんで朝練なんですか。放課後でも・・・」


「だって、それじゃすぐ帰っちゃうだろ?」


それは否定できない


「・・・とりあえず入ってください」


「え、でも」


「そこにいられても邪魔なんで」


「・・・お邪魔します」


菅原さんは遠慮がちに家の中へ入った


「お茶でいいですか?」


「あ、お構いなく」


ソファに座らせ、冷えた麦茶を出す


「ありがとう」


「ちょっと待っててください。これ作ったらすぐ準備するんで」


キッチンに戻って火をつける


5分程で完成し、鞄を取りに部屋へ戻る


リビングへ戻ると菅原さんは、できたてのお弁当を覗き込んでいた


「お待たせしました。・・・何してるんですか?」


「あ、いや、すごいなと思って。いつも自分で作ってんのか?」


「はい、まぁ」


菅原さんはうさぎのキャラ弁当に視線を戻した


私がその弁当を鞄に入れると、菅原さんも自分の鞄を持った


「お茶、ありがとう」


「いえ」


私も続いてリビングを出る


「お邪魔しました」


ローファーを履き、家に鍵をかけ、私と菅原さんは学校への道を歩き始めた




ガラッ


体育館の戸を開けると、田中さんがビビッたようにこちらを振り返った


中には、田中さんと日向、そして影山がいた


「おー、やっぱ早朝練かぁ」


「スガさん!」


「おーっす」


「なんで・・・」


「だってお前、昨日明らかに変だったじゃん。いつも遅刻ギリギリのくせに、鍵の管理申し出ちゃったりしてさぁ」


菅原さんのその言葉に、田中さんは返す言葉がないようだ


「大丈夫大丈夫。大地には言わない!なーんか、秘密特訓みたいでワクワクすんねー」


3人は安心したように息を吐いた


私も体育館に入ると、驚きの声が上がった


「あーっ、桧山だ!」


日向がこちらを指さす


「どーも・・・日向指さすな」


「どーしたの!?なんで!?」


「連れてこられた」


「そっかー!」


駆け寄ってきた日向に、影山が声をかけた


「おい日向。再開すんぞ」


「おー!」


日向はコートに戻り、菅原さんを加え、4人は再び練習に取り掛かった





「うらぁあ!!」


バシンッと、田中さんの打ったボールが床に叩きつけられる


「ようし、絶好調!!」


田中さんのスパイクを見ていた日向の頭に、菅原さんの上げたボールが当たる


「日向、余所見すんなー」


菅原さんが、そんな日向に言った

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(プロフ) - 睡蓮。さん» コメントありがとうございます!そしてご指摘頂いた誤字は訂正しました。ありがとうございます! (2021年6月16日 16時) (レス) id: 41f6dfb226 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮。(プロフ) - めっちゃおもろいです!続き気になります!失礼ですが、#21の月島のセリフで、身長が慎重になっていると思われます!間違っていたらすみません!! (2021年6月16日 12時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
なっつ - とってもおもしろいです!!更新楽しみにしてます、、!!! (2020年6月3日 21時) (レス) id: a6681d3b33 (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - 夢主ちゃんのことがすごい気になります!!更新楽しみにしています。 (2017年2月22日 8時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - この作品マジで面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2016年12月30日 19時) (レス) id: 0a11ec4996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年11月9日 2時

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