＃１１ ページ11
「あいつら単独じゃ不完全だけど、才能をあわせたら、コンビネーションも使えたら・・・烏野は、爆発的に進化する！そう思わないか？」
澤村さんのその言葉に、菅原さんと田中さんは納得したようだ
それから１時間程して、練習が終わった
「あー、あー！明日も、朝練は７時からですよね！」
突然田中さんが大声で話し始める
「え？そうだけど、いきなり何だよ」
「えっ、あ、いやぁ、き、教頭のヅラは無事だったんですかねぇ・・・」
「おい、その話やめろ！！」
田中さんの挙動不審な様子を不思議に思い、近くを見ると、なるほど
窓が開いている
「案外バカじゃないんだ」
「桧山、オブラート！」
私の呟きに、近くにいた菅原さんがそう言った
「まぁ、それがあいつらのためか、先輩っていう格付けのためかは知りませんけど」
菅原さんは少し困ったように笑った
「「「あざっした！！」」」
体育館に声が響き、それぞれが帰る準備をする
「じゃ、私も帰るんで」
「あー、ちょっと待て。もう暗いし、送ってくよ」
「いいです」
澤村さんの申し出を断ると、後ろから菅原さんが私の肩を叩いた
「だーめ。最近は物騒なんだし、何かあってからじゃ遅いだろ？それに、無理矢理見学させたの俺等だし」
「家近いので」
「まぁまぁ、そう言わずに」
「さようなら」
そう、背を向け、一歩踏み出したとき
「・・・何ですか」
「先輩の言うことは聞くもんだぞー？」
超笑顔の菅原さんに捕まり、そのまま家まで送られた
バレーは好きじゃないけど、ちょっとだけ楽しかったかな・・・なんてね
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
翌日の朝
いつものようにお弁当を作っていると、チャイムが鳴った
「誰？こんな朝早く・・・」
火を止め、パタパタと玄関へ向かう
扉を開けると、そこには、見覚えのある灰色の髪の、爽やかな青年が立っていた
「・・・」
パタンと扉を閉める
「待て待て待て！」
「・・・何ですか？こんな時間に」
「おはよう。迷惑承知で来たんだけど、日向たちの練習一緒に見に行かないかなーって」
「行きません。さようなら」
「ちょ、ちょっ、何で閉めるんだよ！」
「先輩1人で行ってください」
「だってさー、日向たちのじゃなくても、大地が・・・」
私は澤村さんの顔を思い浮かべた
「・・・事情は察しましたが、行きません」
ｷﾞｨ…
「ちょっ、頼むよ！このままだと毎日来ることになるからさ！」
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碧(プロフ) - 睡蓮。さん» コメントありがとうございます！そしてご指摘頂いた誤字は訂正しました。ありがとうございます！ (2021年6月16日 16時) (
レス) id: 41f6dfb226 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮。(プロフ) - めっちゃおもろいです!続き気になります!失礼ですが、#21の月島のセリフで、身長が慎重になっていると思われます!間違っていたらすみません!! (2021年6月16日 12時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
なっつ - とってもおもしろいです！！更新楽しみにしてます、、！！！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: a6681d3b33 (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - 夢主ちゃんのことがすごい気になります！！更新楽しみにしています。 (2017年2月22日 8時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - この作品マジで面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2016年12月30日 19時) (レス) id: 0a11ec4996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧 | 作成日時：2014年11月9日 2時
