41 ページ41
「…わからないです
たしかに初対面で目の前に本来の姿？の皆さんが出てきたら私は驚いていたと思います
けど…今はもうそれほど…恐怖で動じることは無いと思います
皆さんへ怖いとは今では殆ど思ってないですし
それに正直…死のうとしてた訳ですし今更何が起きて何に食われようとどうでも良かったんです」
エーミール
「それは…トントンさんに出会った時もですか？」
「そう、ですね
もし殺されようと誘拐されようと…そういうことがしたかっただけだとしても目的が何だって…もうどうでも良かった」
兄さん
「…そうか」
わしゃ、と頭を撫でられる
よしよしと犬でも可愛がるかの様な撫で方
兄さん
「そうか…」
頭上から震えた声が聞こえて、見上げようとすると視界が紫で覆われた
ストールを上向きの顔に掛けられたと知って、避けようと思ったがそれを止められた
兄さん
「悪い…グルッペンのとこ、行ってくる」
エーミール
「はい、ごゆっくり」
ストールが離れた時には兄さんは後ろを向いていて表情を窺えない
そのまま消えてしまって聞くことすら叶わず掴めない人だと落胆する
エーミール
「さて、アヤさん
今から少し…庭へ出ませんか？
図書室は万が一の為に即座に外へ出られる通路がありまして…そこから
私もあまりここに篭っているばかりより、時に外で陽を浴びたいですから
宜しければお付き合いください」
キィ、と小さく音を立てて開いた扉の外にあの綺麗な庭が見える
気分転換に、とエーミールさんに続く
今思えば前よりずっと外に出たりする時間が増えている
健康的だし、少し成長した
エーミール
「どうしました？」
「少し嬉しくて」
エーミール
「そうですか、それはよかった」
ふわふわ笑いながらエーミールさんは庭の先へと連れてくれる
その先で薔薇を見つめるひとらんさんに出会った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 819人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
?(プロフ) - お姉様いつもヤンデレ作品の供給ありがとうございます……本当にいつも助かってますし読む度に塵になっています。全人類殺してしまうのとても性癖です…お姉様が殺した78億人の中の一人に慣れて良かったです…これからも無理はしないでください。 (2021年9月20日 2時) (
レス) id: 60b2883e08 (このIDを非表示/違反報告)
黒月 - ｯあ"〜大好きです!作者様の作品でヤンデレにハマりました!面白い作品をありがとうございます!! (2021年6月10日 0時) (レス) id: c97e70c31b (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - ものすごく面白いです (2021年6月6日 2時) (レス) id: 0957251bb6 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷 - 物語設定がとても素敵で楽しく読ませていただきました！これからも更新頑張ってください！！ (2021年6月5日 16時) (レス) id: ea5b4fe666 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - 新作おめでとうございます！！人外パロ最高！！！！！！(歓喜)想像力の神でしょうか…生き甲斐が増えます…これからも応援してます！！！ (2021年5月29日 17時) (レス) id: 998524a2ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
