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「気をつけろ、バスに細工してきたヤツらだ！落とし穴があるかもしれない、壁が迫ってくるかもしれない！！」
響木がそう警告すれば、1年生は素直にその場を調べ始める。響木は至って真面目であるが、雷門はその様子に呆れた。木野がフォローするも、雷門の眉間の皺は直らない。
『……大丈夫さ、ここには何も無い。』
「あ、おい。そんな不用心な……」
皆が警戒しながら少しずつ足を進める中、大神は1人で足早に通路を進んだ。円堂も慎重だった足を早め、全員もその後ろに続く。
暫く歩けば、“雷門中サッカー部様”と書かれた部屋に到着した。
「……ここが、俺たちのロッカールームか。
開けるぞ……ッ、鬼道？！」
円堂を筆頭にに1歩前に出れば、扉は開かれる。その扉は円堂に反応したものではなく、中から現れた鬼道によって開かれた様だ。
「無事に着いた様だな。」
鬼道の第一声に、喧嘩早い染岡は1歩前に出る。
「何だと、まるで事故でも遭った方が良い様な言い方じゃねぇか！まさか、この部屋に何か仕掛けたんじゃ……」
「安心しろ、何も無い。」
鬼道はそう言うが、納得出来ない様子の染岡。立ち去る背中を睨み、何をしていたのかを問い詰める。
「勝手に入ってすまなかった。」
その言葉に、染岡は顔を顰めた。その言葉が本心かどうかは分からない、雷門イレブンからしたら信用出来ない相手なのだ。円堂は鬼道の事を信用している様だが。
『兎にも角にも、入らないと何も始まらないのだし僕から入るね。』
痺れを切らした大神が、ロッカールームに足を踏み入れる。部屋を見渡し、何も問題ない事を確かめる。他もそれに続き、見渡した後それぞれで細かいところを調べ始めた。
「何も仕掛けられてないって、鬼道が大丈夫だって言ってたろ？」
「アイツも帝国の一員だぞ、騙されてるんじゃないのか。」
染岡もその他部屋を調べ回っている部員達も、不安な顔をしている。円堂は笑っていつも通り、鬼道を信じるのだと言った。
そんな緊張の走る空気の中、木野が手を叩く。
「さぁ、この話はおしまい！決勝なのよ、試合に集中しましょう！！」
『賛成、調べれば調べるほど疑心暗鬼になる。大丈夫さ、僕らはただ勝てばいい。』
「そうだな。連中がどんな手で来ようと、試合で勝ちゃあいいんだ！」
緊張の糸が解けていき、空気がガラリと変わった。
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
