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伊作「えっ?」

煉獄「正確には、其奴は人間の子供の生きた肉が大の好物だった。其れも、女の子がな」

皆が息を呑む中、煉獄は続けた。

煉獄「伊黒の家は在る意味特殊でな、何故かその家の女の血を引く産まれる赤子は全て女の子だったそうだ。血筋なのか遺伝子的な物なのかは定かでは無いし知らないが。蛇鬼は其処に目を付けたのだ。其処に巣くって家の者が自分に従いだした頃合に、こう命令したらしい」

蛇鬼「家の維持に最低限必要な数の子供は目を瞑るから、その代わりに外に子を作り、その赤子が12歳に成るまで大切に育てろ。そしてその誕生日に、その子を私の生贄に差し出せ」

煉獄「と…勿論その家の女達は、其れから喜んで其れを実行し続けた。その見返りとして、蛇鬼がもたらしてくれる財産に目をくらませて…」

留三郎「何だ其れ…腐ってやがる!」

乱太郎「伊黒って人は、そんな狂った家に産まれたんですか…?!」

煉獄「ああ。男の子が産まれたのは久方ぶりだった、370年振りだったらしい。男では蛇鬼の機嫌を損ねるかと案じたのか、家の者が赤子の伊黒を蛇鬼に見せたのだが…」

煉獄は隊服のポケットから一枚の写真を取り出すと、皆に見せた。其れには柱が全員写っている。

煉獄「この中に、黒白の縞模様の羽織に、オッドアイ(左右の眼の色が違う事)に黒髪の娘のように綺麗な顔立ちの若者が居るだろう?其れが伊黒だ」

伊作「綺麗な人だね…!」

七松「本当に男か此奴?!口元は布で覆ってるし目つきは意地悪そうだが…見た目だけはまるで娘だぞ?」

煉獄「世話係の娘の連れて来た赤子の伊黒を見た蛇鬼は、この通りの見た目の伊黒を見て、男だと残念がる処か一目で気に入り、生贄として育てよと命じたのだ」

雷蔵「でも…そんな化け物が居るんじゃ、うっかりその生贄に見られたりしたら逃げられて、最悪外に何もかもバラされておじゃんになりませんか?」

煉獄「勿論その家の連中はちゃんと手を打っていた。生贄に為れると決まった赤子は、直ぐさま其れ専用に設えられた座敷牢に閉じ込め、身ぎれいにさせ豪華な栄養価の高い料理を日に3度必ず食べさせ、健康的な躰に為るよう育てていたらしい。無論蛇鬼に喰わせる時が来る迄はその事は一切伏せて」

潮江「完全に食用扱いかよ…約束のネバーランドじゃ無いんだぞ!」

煉獄「伊黒も幼いながらも、明らかに尋常ならざる環境だとは感付いては居たらしい。何より…」

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EM - 炭治郎が日輪刀を無くしてキレた時の台詞ですよね? (2022年1月20日 0時) (レス) @page1 id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - EMさん» 有り難う御座います。因みに、タカ丸のこの台詞、鬼滅の刃の遊郭編のいつ頃か判りますか? (2022年1月19日 21時) (レス) @page1 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
EM - 続編おめでとうございます。 (2022年1月17日 12時) (レス) id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこち | 作成日時:2022年1月17日 11時

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