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そのいちっ!謎の依頼 ページ1

「厭ですよ!!国木田さんっ!!僕は無理です!!」
「そうだよ国木田君。流石に、悪趣味だよ。」

僕らが然う云っても国木田さんは沈黙を続けている。然し、万年筆の先が小刻みに揺れている為、聞いていない事はなさそうだ。
後、少しかもしれない。
僕はもう云おうと身を少し乗り出した。

「ええいっ!煩いっ!!俺だってお前らのそんな姿なんて真っ平御免だ!!だが、現に指名制で此の依頼が来ているんだ!!大人しく従えっ!!」

国木田さんは其れ丈云うと、溜め息を吐いて座った。
否、依頼だとしても何で『女装で潜入調査』なんて……。

「まあまあ落ち着いて敦君。今回は、合同調査なンだから。君らだけじゃ無いンだよ。」
「え、然うなんですか?」
「うん。ポートマフィアとメカクシ団の面々も来るらしいンだ。」

ポートマフィアとメカクシ団。敵対しあっても可笑しくないが、何故か最近は此の様な合同調査が多い。仲が、そんなに親密になっているって事かな。
と云っても、向こうは女性が多い。
ポートマフィアからは、樋口さんとか紅葉さんとか。
メカクシ団からは、モモさんとかマリーちゃんとか。
いいなぁ……。

すると、探偵社の扉コンコンとノックされた。
谷崎さんが、直ぐ行きまーす。と云って対応していった。多分、今日合同調査するメンバーかな。

「あ〜、もう糞太宰の顔なんか見たく無かった。」
「何を見ている人虎。引き裂かれたいか。」
「やっほ〜!久し振りでぇ〜すっ。」
「失礼するっす!」
「ちーっす。」

入ってきたのは、女性ではなく、男達。
嘘でしょ。

入ってきた面々を見つめながら、絶望の気持ちになっていた。

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作者名:しぐみや | 作成日時:2018年8月16日 11時

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