#25 bygone days ページ26
Aside
霧崎A、14歳。
私は簡単に言うと、クラスで孤立していた。
虐められていた。
無視、悪口、暴力etc‥‥懲り懲りだとか死にたいだとかは思ったことは無い。
こいつらがただの低脳だから。
｢おいゴミ！お前の教科書水没してんぞ！｣
ぎゃはははは！と汚い笑い声。
別に私は何も言わない。泣かない、怒らない。
クラスの全員はとっくに気づいている。
だって────全員で虐めをしているから。
先生だってその1人。カースト上位に媚を売りまくっているだけ。
こんなつまらない毎日、捨ててしまおうか。
そんなことを考えていると、大嫌いな担任の声が聞こえてきた。
｢えー、転校生を紹介する｣
担任に言われ、入ってきたのは普通より背の小さい男の子。綺麗な緑の瞳が爛々と輝いていた。
｢浦田渉です。隣町から引っ越してきました。よろしくお願いします｣
そう言うと、彼‥‥浦田くんはぺこりと礼をした。
｢浦田の席は‥‥空いてるのは‥‥‥‥霧崎の隣か｣
先生がバインダーで私の隣の席を指すと、虐めの主犯が声を上げた。教科書水没事件の犯人でもある。
｢せんせーっ！そんな奴の隣だと浦田くん可哀想ですぅー！｣
そいつがそう言うと、クラスメイト全員が笑った。その中には｢確かにー｣｢せんせーも空気よみなよ｣という声も混じっていた。
｢じゃ、じゃあ浦田は六宮の隣‥‥｣
浦田くんは担任を遮るように言った。
｢なんであそこじゃ駄目なんですか？俺あそこがいいです｣
浦田くんが私の隣を指さす。がやがやしていた教室内は、しんと静まり返った。
｢お、おう。じゃあ浦田の席はあそこな｣
すると、浦田くんがこちらにすたすたと歩いてきた。
｢よろしく‥‥えっと、霧崎さん？｣
｢Aでいい‥‥あと私に関わると虐められるよ｣
そこでチャイムが鳴って、クラスメイトが席を立ち始めた。今回は何もされなかった。
騒がしい浦田くんの席を横目に教室を出た。
────
No side
｢ねーねー浦田くん、あいつに関わらないほうがいいよ｣
｢‥‥何で。人が誰と関わろうが自由じゃん｣
｢じゃあ浦田くんも一緒に虐めちゃうけどだいしょーぶぅ？｣
ｸｽｸｽｯ
｢あっそ。好きにして｣
ｶﾞﾀﾝ
｢‥‥何あいつ。せっかく親切にしてあげたのにぃ｣
｢里奈の言葉無視するなんてね！｣
｢じゃ、虐めちゃおーよ！｣
｢さんせー！｣
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コミュ障のこみゅ@美術部員(プロフ) - 雨傘響音さん» どっちだろう‥‥なんか重要な気がしてきたからなおしてくる！指摘ありがとう。 (2017年9月19日 17時) (
レス) id: e6d185f329 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘響音(プロフ) - しゅ、主要？重要じゃなくて…？ (2017年9月19日 17時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
コミュ障のこみゅ@美術部員(プロフ) - 雨音@ねむり猫の何でも屋さん» ありがとう！評価とお気に入りだけでもすごく嬉しいよ！懲りずにかけ持ちしてるから更新遅れてるかもしれないけど、がんばる (2017年9月3日 19時) (レス) id: e6d185f329 (このIDを非表示/違反報告)
雨音@ねむり猫の何でも屋(プロフ) - 新作おめでとう！！評価だけ押してお気に入りもしたのにコメントを忘れてました←こういう戦闘もの大好きなんで楽しみじゃあああ！！(￣▽￣＝￣▽￣）更新ｶﾞﾝﾊﾞ!!q(^-^q) (2017年9月3日 18時) (レス) id: 8334af748d (このIDを非表示/違反報告)
コミュ障のこみゅ@美術部員(プロフ) - 雨傘響音さん» ありがとう！ちょっと意識したwwなんか使いたくなってね‥‥ (2017年9月3日 8時) (レス) id: e6d185f329 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コミュ障のこみゅ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/Kazuhay7291/
作成日時：2017年9月2日 9時
