家族ゲーム Episode 0 Part 2 (ページ4)

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第52話「新たな生徒」ページ4

その夜、珠理奈のもとに一通のメールが届いた。
珠理奈「だれぇ？こんな時間に…」
寝ぼけ眼だった彼女の目は、すぐに大きく見開かれることになる。

珠理奈「ヤバッ！！せんせーからじゃん！キタァ～！！！」

これまで約100通ものメールを、彼女は送り続けていた。
例えば、『今から学校で～す！』とか
『紅茶買ったけど、ガムシロもらい忘れちゃった…。え～ん(＞_＜)』
などたわいもないものばかりである。
当然、吉本から返信が来たことは今の今まで無い。

『家庭教師してほしいって、前言ってたよね？よかったら、やってあげようか？』
珠理奈はすぐに返信した。
『マジですか！？スゴイ嬉しいです！』
『じゃあ、明日4時ご自宅にお伺いします。
　その際に家族面談をするから、家族全員に家にいるように言っておいてもらえるかな？』
『分かりました！せんせーが来るのを楽しみにしてますねっ！』
『おやすみ』と書かれたメールが最後だった。

珠理奈はその夜、携帯の画面に映る4文字の言葉をみてニヤつきながら、眠りに落ちた。