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鈴と一緒に、高校の校門に行く。
男子も女子もいる。しかし、霊夢と咲夜、レミリア先輩はいない。
私はその塊に声をかける。

「あ。おーい」
「A!…と、リンちゃん?」
「キヨさん…」

知り合いだったんだ。そりゃ、鈴は前からこの町にいるから、おかしくないか。
それより、“リン”?

「知り合いなの?」
「まぁな。ゲーム友達っていう奴?」
「ですね」

私の知らない所で知らない交友関係が……。
てゆーか、リンって呼ぶの、今の所実況者さんか歌い手さんぐらいだけど。
さっき「動画のネタに〜」とか言ってたから、キヨもyoutubeに動画上げてるのかな。

…………ゆっくり実況かボカロかボイロ実況しか見なくてすみませんねぇ。
なんか、生声って現実に引き戻される感じがして見れないんだよね。同じ理由で歌ってみたや踊ってみたも見にくい。興味があれば見るし、鈴のはどれも欠かさず見てるけど。

「んー、皆揃ったな?じゃあ神社行くぞ」
「まぁ、成海さんと男子以外は全員知ってますけどね…」

マジで?鈴も知って…るね。桜が綺麗って言ってきたもんね。

そして私達は、魔理沙の実家であるという店の横路を通り、いくつかの突き当たりを曲がると、桜が舞う古風な(でも神社はどれも古風だと思う)神社に着いた。
まず声をかけてきたのは、特殊な巫女服?を着た霊夢。

「あら。お疲れさま」

一言だけ言うと、境内の掃き掃除に戻る。
見渡すと、咲夜やレミリア先輩、見たことがない人達もいる。
金髪の少女はフランドール先輩かな?
紫髪の人は、1人大人かな。赤髪が2人……。

レミリア先輩がこちらに気づいてくれた。
手招いてくれる。

「さっきぶりね。この人達は、私の家族よ」
「…フランドール・スカーレット。よろしく」
「パチュリー・ノーレッジよ。図書館司書をしているわ」
「コアと申します。図書館司書のお手伝いをしています」
「紅美鈴(ほんめいりん)です。2年C組の園芸部で、武道もいくらか助っ人に行ったりしてます」

ほー。年上ばっかりだー。
私達も自己紹介をする。

「成海Aです」
「清川正樹っす。キヨって呼んでください!」
「相野光介です。こーすけと呼ばれてます。よろしくおねがいします!」
「藤宮蛍です。フジと呼んでください」
「小内平大です。ヒラって呼ばれてます」

レミリア先輩にも初の自己紹介なんだよね。何気に。

「A、キヨ、こーすけ、フジ、ヒラ。よろしくね」

…!?きら、キラキラが飛んだ!
気品溢れてる…。

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作者名:綾月花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Gmdag78634/  
作成日時:2017年10月2日 4時

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