9.鈍感は罪だ。 ページ9
瑠「Aくん〜〜!!」
俺の名前を呼びながら走ってきた。
が、それは瑠依ではなかった。
かわいい男の子。
『…あれ?瑠依の声が聞こえたんだけどな…』
瑠「…おいッ!僕はここだぞ!!」
瑠依の声がそのかわいい男の子から聞こえてきた。
『えっ?…もしかして…瑠依か?』
瑠「そうだよ!…あ、もしかして女装してなかったからわかんなかった〜?」
え?
女装?
助走じゃなくて?
除草?
マジかよぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ジかよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお
かよぉぉぉぉぉぉぉおおおおお
ぉぉぉぉぉぉおおおおおお
※エコーです
『えっ…る、お、だ、、、か、、、、?』
驚きすぎて声が出ない。
瑠「え?何言ってんのかわかんない」
『…瑠依って男だったのか?』
瑠「は…?気づいてなかったの…?」
『え…?』
瑠「気づいてなかったの?!お前って本当鈍感だよな…呆れたよ…」
瑠「…本当の友達ができたと思ったのに…」
ダッ
『あっおい!!!!』
瑠依は走って帰ってしまった。
追いかけようと思ったが、今の瑠依に何を言っても言い訳にしかならない。
…とかいう言い訳を自分に押し付けているうちに、もう瑠依の姿は見えなくなっていた。
『…くそっ』
こんなに自己嫌悪したのは初めてだっていうくらい、
自己嫌悪している。
ごめん。瑠依。
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作者名:恩喜ゆた | 作成日時:2014年6月24日 19時