3.お友達 ページ3
放課後。
俺はいつも屋上で夕日を見るのが日課。
なんか夕日好きなんだよね。
一日の疲れが吹き飛ぶ。
屋上に着いた。だが、まだ日が落ちる気配はない。
少し寝ようと思い、屋上のはしごに登って、誰にも見つからないであろう場所に来た。
そこで、高梨さんが寝ていた。
寝顔。とても可愛い。
まつげ、すごく長いな…
唇も超ぷにぷにしてそう…
って俺変態か!アホか!!
…ん?
高梨さん…この金髪、地毛じゃなかったのか。
金髪の中から少しだけ黒く短い髪の毛が見えた。
とりあえず高梨さんを起こそう。
『高梨さん!起きて。』
瑠「ん…うるさい。こっちは疲れてるんだから寝させてよ…」
…ん?
『え…高梨さん?もう放課後だよ??』
瑠「…うるせぇっつってんだろ!!!!!!」
と言い、俺を睨んだ。
『?!』
ふぁっ?!
怖っ?!
美少女の睨み顔はとても迫力がある…
瑠「…え?Aくん?どうしたの?」
『え…あ、うん。てかさっきの…』
瑠「チッ 聞いてたんだ。上手く誤魔化せたかなと思ったのに。」
今舌打ちしたよこの人?!
瑠「もういいや。隠すの面倒だし…。ねえ、Aくん?お願いがあるんだけど…いいかな?」
『は、はいぃ!!!!』
瑠「お友達になってくれない?」
あ、そんなに怖くないお願いで良かった…!!
『あ、はい!ぜひぜひ!』
瑠「よかったぁ〜!!よろしくね、A♪」
やっぱ可愛い。さっきの睨みは嘘のようだ。
『おう、よろしく!瑠依!』
そのとき、瑠依が妖しく笑ったことは誰も知らない。
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作者名:恩喜ゆた | 作成日時:2014年6月24日 19時