3人で自習 ページ27
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『…お、セブルス！』
もう先に着いて勉強しているセブルスに、小さく声をかける。
ス「遅いぞ。どれだけ待った、と………」
喋りながら顔を上げたセブルスは、エバンズを見て固まった。
ス「何で、リリーが……？」
リ「セブ！？私も、勉強したくて彼についてきたの。
貴方、ルノワール君と仲良いなら言ってくれれば良かったのに。」
ス「別に、仲良くない。………おい、本は持ってきたか？」
『エバンズと俺とで声のトーン違くない？俺のこと全然名字でも呼んでくれないじゃん。』
ス「………必要がないからだ。早く貸せ。」
『やだね。呼んでくれたら貸してやるよ。』
Aは教科書を持ちながら、意地悪く言う。
ス「……」
リ「そうよセブ。友達なら呼ばなくちゃ失礼よ。」
『ほらほら〜』
ス「ﾁｯ………ルノワール。」
ボソッと小声で名字を呼ぶ。
『オーケー。ほら、どうぞ。』
Aはサッと本を渡す。
ス「あ、あぁ、ありがとう。」
セブルスは戸惑いながらも、お礼を言った。
『よっこらせ……』
Aはセブルスの目の前に座り、エバンズはAの隣に座る。
ス「…リリーは、いつからルノワールと仲良くなったんだ？」
少し時間が経ってから、セブルスが尋ねた。
リ「バレンタインデーよ。ポッターに追いかけ回されていたのを、助けてくれたの。」
ス「そうだったのか……」
リ「そうそう！ルノワール君のお母様、すごい美人なのよ！ね？ルノワール君。」
『ん？あぁ、まあ。』
ス「ふーん。何でリリーはそんな事知ってるんだ？」
リ「前に写真を見せてもらったの。また見せてもらってもいいかしら。」
『いいよ、ほら。』
Aは首元からロケットペンダントを取り出した
ス「ルノワール、お前マザコンなのか？」
手渡したロケットペンダントを眺めながら、セブルスが聞く。
『よく言われるけど、そんな自覚はないよ。ただ、俺の1番大切なものが、ママンだって事だ。』
ス「ふーん…美人だな。」
リ「でしょ？これ、2、3年前なんですって！すごい若々しいわ！」
ス「何歳なんだ？母親は。」
『レディの年齢を聞くもんじゃないぜ。秘密だ。』
ス「何だそれ。」
リ「…あの、ルノワール君。」
エバンズが恐る恐る尋ねてくる。
『ん？何だ？』
リ「その、もし、ルノワールくんに好きな子ができても、1番はお母様なの？」
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作者名：ネクタイピン | 作成日時：2022年3月2日 21時
